施主に寄り添い一緒に夢の住まいを作りあげる一級建築士
東信洋
Mybestpro Interview
施主に寄り添い一緒に夢の住まいを作りあげる一級建築士
東信洋
#chapter1
首都圏を中心に、マイホームの新築や建て替え、中古住宅・マンションのリノベーションを手掛けるのは、「space fabric一級建築士事務所」の東信洋さん。
これまで100件以上の建物の設計を経験し、豊富な実績を持つ東さんがモットーに掲げるのは、「常にお客さまの目線で考え、一緒に作り上げること」だとか。
「例えば、土地の購入から検討している方には、日当たり・風通しといった立地条件や、敷地の面積・形状のほか、建ぺい率や容積率など法的な視点からもアドバイスしています。2世帯、3世帯住宅であれば、相続税対策も見据えた計画を立てます」
住まいづくりでは、デザイン性と共に機能性も追求。木材を一から組み上げ、間取りの自由度が高い木造軸組工法に加えて、骨組みをさらに強化したSE構法や鉄筋コンクリート造などを採用し、耐震性の向上を図ります。
「近年は省エネに対する意識も高まっています。断熱等級は、国が推奨するZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)以上の5~6レベル、耐震等級は3レベルを標準とし、高性能住宅を目指します」
また、予算にも配慮。個々の要望を踏まえながらも、「こだわるところ」と「そうでないところ」にメリハリをつけ、コスト削減を心掛けていると言います。
「住宅は年月を重ねると傷みなどが出てきますので、引き渡し後もお客さまとコミュニケーションを取り、アフターケアのご相談も受けています」と東さん。丁寧な対応が功を奏し、施主から新規案件を紹介されるほか、「同じお客さまから2軒目のご依頼をいただいたこともあり、信頼されていることがうれしいですね」と笑顔を見せます。
#chapter2
東さんは2002年に現在の事務所を設立し、2016年に法人化。建築士としての原点は少年時代にさかのぼると言います。
「幼少から少年期にかけて、積み木遊びやプラモデル作りなどに熱中する子どもでしたね。小学校では図工の時間が一番好きで、モノを作り上げる楽しみを味わったのはこの頃でしょうか。小学4年生で宮城県仙台市から東京都港区に引っ越したときには、高層ビルなどが織りなす壮大な景観に衝撃を受けました」と当時を振り返ります。
中学・高校時代は、「建築業界のノーベル賞」と言われるプリツカー賞など、国内外で受賞歴を持つ槇文彦氏の代表作「スパイラルビル」をはじめ、独創的な建築物に親しみます。時には池袋の百貨店に赴き、世界的に活躍する建築家・安藤忠雄氏の展示会も鑑賞。精巧に作り込まれた模型に目を奪われるなど、若き東さんは数々の刺激を受け、現職へと誘われます。
身近にあった表情豊かな建物を目にする中で「いつかは自分も」と志し、東京大学に進学して建築を学びます。卒業後は大手ゼネコンの鹿島建設へ。大規模マンションの設計に携わり、その延長としての住宅を「より極めたい」「より掘り下げたい」という強い思いから独立しました。
「技術的な面での苦労は少なかったのですが、何もかも一人でやらなければならなかったので、仕事とプライベートの区別がつかないほど忙しかったですね。でも、好きな道に進んでその奥深さに触れる喜びの方が上回っていたので、苦にはなりませんでした」
#chapter3
住宅は寝食、子育てといった生活を営む場であることから、住む人の趣味趣向、価値観などが色濃く反映されます。設計に際しては、ヒアリングとディスカッションを重ね、施主のかなえたいライフスタイルはもとより、これまで歩んだ道のりも含めイメージを膨らませます。
料理教室を開いている人の自宅を建て直すことになった折は、「食」という施主の明確なビジョンからキッチンに特化してプランニング。1階奥の暗いところにあった台所を、2階の明るい場所に移動しました。また、オーブン、コンロは本格的な設備を導入。広い調理台やダイニング、くつろぎのスペースを備えたことで「講師業が充実した」と満足してもらえたそうです。
他にも「ぬくもりのある家」を提案した施主からは、「以前は休日に外出することが多かったけれど、居心地がよくて家族団らんする時間が増えた」という声が寄せられ、思わず頬がゆるんだとか。
「家づくりは、そこに住む人の人生にまで関わってくるんです」と東さん。施主の期待に応えていくためにも、今後より一層知見を広げていきたいと力を込めます。
「『どんな家にしたいか』を考えることは、『どんなふうに生きていきたいのか』を考えるきっかけになります。家づくりは人生を見直したり、未来図を描いたりする作業でもあるので、ぜひ楽しみながら取り組んでいただきたいですね。私も、施主のみなさまの貴重な場面に関われることにやりがいと誇りをもって臨みます」
(取材年月:2023年1月)
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Profile
施主に寄り添い一緒に夢の住まいを作りあげる一級建築士
東信洋プロ
一級建築士
株式会社 space fabric 一級建築士事務所
高い断熱性能、耐震性能を標準仕様とし、デザインと性能面で満足いく住まいを提案します。的確なアドバイスと施主との密なコミュニケーションで、心地いい空間を一緒に考え一緒に作りあげていきます。
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