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確かな知識で細やかにサポート。リフォーム業界の駆け込み寺としての矜持を胸に活動

リフォーム・リノベーション界の「駆け込み寺」的コンサルタント

小窪竜夫

小窪竜夫 こくぼたつお

#chapter1

リフォームが一般的になった今だからこそ、信頼できる業者に出会うことが大切

 空き家の利活用を国が推進しているほか、新築と比べ購入価格が抑えられるといった理由で、注目を集めている中古住宅のリフォーム・リノベーション。

 新しさより「自分らしい住まい」を求める現代人のニーズにもマッチし、今後ますます需要が高まることが予想されます。スーパーマーケットを運営する大手流通グループや家電量販店など異業種から新規参入する動きも見られ、成長産業へと進化を遂げています。

 一方で、「選択肢が広がったからこそ、顧客と業者間のミスマッチも起こりやすい」と警鐘を鳴らすのは、「アンド・ハウス」の小窪辰夫さん。三十余年にわたるリフォーム・リノベーション業界での実績を糧に、2020年に創業。住宅改装に関するコンサルティングと設計、施工などを手掛けています。

 「長年この世界に身を置いていますが、近年はインターネットの普及により情報が得やすくなったのでしょう。ご自身でいろいろ調べた上で、お越しになるお客さまが増えたと実感しています。以前は専門業者にしか売らなかった商品を一般の方に販売する資材店もあり、施主支給のご要望も多い。お客さまがやりたいことをカスタマイズする時代においては、その声をしっかり拾ってくれる業者選びが大切です」

 小窪さんが建築業に興味を持ったのは幼少期。建築士であるいとこが実家を改修する姿が強く印象に残っていたことから、建築系専門学校へと進学します。その後、大手リフォーム会社に就職。そこで配属されたのがリフォームマネジメント部門だったのです。

#chapter2

顧客の気持ちが一番高まったタイミングに、その熱量を設計図に落とし込む

 「リフォーム」という言葉が一般的でなかった、30年以上前から現場で技術を磨いてきた小窪さん。今あるものを生かしつつ、顧客の夢を形にする仕事に可能性を感じたと振り返ります。

 「壁紙1枚張り替えるのも、マンションの大規模修繕も『リフォーム』と表現されますが、必要な知識は異なります。どんな質問にも答えられるようになるには、とにかく実地経験が欠かせないと思いました」

 小窪さんは知見を深めるため、住宅、賃貸物件のリフォーム会社やデザインに特化したリノベーション事務所で実務を重ねます。多種多様な案件に携わる中で、スピード感も養われたと言います。

 「お客さまの意欲が一番高まっているのは、ご決断されたその日。その熱量を図面に落とし込むことができれば、本来の目的を見失わない理想的な完成形をご提案できると私は考えています」

 しかし、工事の多くは、営業、見積もり、構図、実作業と各工程で担当者が変わるため、時間がかかることも少なくないとか。
 「分業制には良い面もありますが、どうしても『いったん持ち帰って確認します』という場面が出てきます。結果、お客さまを待たせることになり、気持ちが冷めてしまう。だから、うちでは担当を分けないワンストップ施工を実施しています」

〝鉄は熱いうちに打て〟のことわざ通り、熱意があるうちにどんどん夢を膨らませてほしい。そんな思いから、小窪さんは条件がそろえば相談に来た当日に3Dのイメージ画を渡すようにしているそうです。

#chapter3

誰もが理想をかなえられるように、リフォームのセカンドオピニオン「アドバイスサービス」も用意

 豊富なノウハウを持つ小窪さんのもとには、知人経由でリフォームに関する悩みが寄せられることも珍しくありません。

 「よく耳にするのが『契約先からこの工事はできないと言われたんですが、あきらめるべきでしょうか』といった内容ですね。法律に基づいて構造計算などを行う専門分野ですから、お客さまはプロに意見しづらいという側面がある。それをこじらせ、トラブルに発展するケースが見受けられます」

 不安や疑問、困り事を抱える人たちの駆け込み寺となるべく、小窪さんはリフォームのセカンドオピニオン的役割を果たすアドバイスサービスを開始。業者の選定から担当者への要望の伝え方まで、丁寧に指南します。自宅からでも問い合わせができるようにZOOMなどのオンラインツールを用い、相談料は定額制となっています。

 顧客が利用しやすいよう細やかに配慮するのは、後悔のないリフォームをしてほしいという一心から。

 「いろんなところに足を運んだ後、うちにやって来るお客さまもいらっしゃいます。最初は半信半疑のご様子であっても、少しずつ心を開き、最後は期待通りの住まいを前に感動して時には涙を流す。そういうシーンに立ち会えると本当にうれしい。当方に施工をご依頼されない方にも同じ喜びを味わってほしいので、親身に寄り添いサポートします」

 家づくりは人生において重要なプロセスで、充実した暮らしをかなえてくれるもの。「自分自身にもお客さまにも妥協という道はない」と強い覚悟を見せてくれました。

(取材年月:2022年7月)

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小窪竜夫

リフォーム・リノベーション界の「駆け込み寺」的コンサルタント

小窪竜夫プロ

リフォーム

株式会社アンド・ハウス

担当制を排除したワンストップ施工を提供。お客様の疑問を持ち越さない・誤魔化さない、誠実でスピーディーな対応が強み。リフォームのセカンドオピニオン的機関の構築を目指し、コンサルティング専門の部署も展開。

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