表側抜歯治療30代女性 ワイヤー装着後1年経過
みなさまおはようございます。
東京のプロ矯正歯科院長 田中憲男です。
マイベストプロ東京に参加させていだき、とても光栄です。
忙しい診療が続く毎日ですので、時間のある時に更新をしていきたいと思います。
さて、夏休みも終わり当院もひと段落といったところでしょうか?最近のお子様は虫歯に関してはコントロールされている方がほとんどであり、歯並びなどの不正咬合を中心とした相談をされる方がおおいいです。実際は歯の磨き残しや小さな初期ウ蝕などの歯科的治療が必要なお子様がほとんどですが、来院目的が歯並び相談ですので、その部分に関しての明確な返答をしていかないと主訴を解決したことにはなりません。
結論としては
1:今すぐ治療する必要があるのか?
2:治療するとしたら期間はどのくらいか?
3:それを達成する費用はどの程度必要なのか?
がみなさん共通のお悩みです。
結論から先に申し上げますと、
矯正治療は一度はじめてしまうと、永久歯が生えそろうまでは管理をしていく必要がございます。
仮に小学校1年生でスタートした場合、永久歯が生えそろうのは小学校6年生程度でしょう。
つまり、合計で6年間も管理する必要がございます。
また、顎の成長次第では、中学入学以降も治療が必要となります。
そこで、当院の場合は
1:できるだけ治療スタートする時期を遅くする
結果、来院回数を少なくすることができます
2:治療の必要のない時期は年2回程度の通院とする
治療にメリハリをつけるということです
3:治療費用は細かい料金設定
小児期、混合歯列期、成人期とステップステップで治療費用を請求
という方式をとっております。
しかしながら、どうしても治療期間を短くしたい場合は中学生程度までは虫歯の管理だけしっかりしていくのも、治療方法の選択肢の1つといえます。
本日の写真は
どうしても治療が必要な場合としばらくは経過観察をしても問題ない場合という対称的な症例です。
上段の症状のように、一部の歯が反対を呈している状況の場合は、早急な治療が必要になります。一方、下段のような、単に歯がねじれている程度の場合、しばらくは経過観察でよいと思います。
経過観察中の来院タイミングとしては、乳歯が抜けたら来院でよろしいと思います。
最後に、
本日の症例はどちらも、他医院では早期の治療を勧められたそうです。
根拠もないのにしばらく経過を見ましょうといわれるのも、いやなものですが、反対に無理に治療をすすめられるのもどうかなと思います。
不安な方は複数の歯科医院を受診されると良いです。
また、ある程度混雑している医院様の方が、無理やり治療を勧めることも少ないですので、そういった部分では選択の一つになると思います。
以前は大学病院は公平なジャッジをしてくれる医療機関とおもっていましたが、最近は大学病院で検査等した患者さんからもボチボチと相談にこられますので、それもどうかなあと思います。