『求められる“国語力”とは?―共通テストを振り返って―』
こんにちは。与一の井上です。
今日は徳島県内の高校の大学進学率/進学者数についてお話しさせて頂きます。
知らない人も多いのですが、実は高校の大学進学者数は普通に公表されていたりします。
今年も週刊朝日2022年6月17号において、“全国2059高校現役大学進学者数総覧”と銘打ち、
全国の高校の大学進学者数が特集されていました。
今回はできる限り客観的なデータのみをお伝えしたいと思います。
国公立大学への進学率はやはり城東高校がトップ
まずは各高の国公立大学への現役進学率です。
城東高校 68.3%
城ノ内高校 58.5%
城北高校 23.8%
科技高 12.3%
徳島北高校 44.5%
徳島市立高校 36.0%
富岡東高校 43.0%
脇町高校 61.1%
徳島文理高校 34.4%
(ちなみにこの表には載っていませんでしたが、HPによると城南高校の今年度の国公立大学への進学率は50%ということです。)
やはり城東高校の国公立大学への進学率が頭一つ抜けていますね。
正直“圧倒的”かと思っていたのですが、脇町高校の進学率もなかなかのものです。
与一から進学する子が皆無なのでノーマークだったのですが、もっと調べておかなければいけませんね。
一方科技高は「工業高校からの国公立大学への進学者数が全国トップ」と謳いながらも、
やはり普通科と比べると絶対数は少なくなってしまいますね。
そこを除いて一番下になってしまったのは城北高校。
実際に城北高校に通っている生徒から授業の進度や内容を聞くと、この数字も仕方ないのかなと思ってしまいます。
城ノ内高校・文理高校が他と比べあまり高くありませんが、中高一貫校は医学部の受験者が多いこと、また上位私立大学を志望する子の割合が高いことからこのような数字になっているのでしょう。
難関国公立大学への進学率は…?
次に難関国公立大学への進学率を見てみましょう。
旧帝大(東大・京大・北海道大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大)とその他難関大(東京工大・一橋大・神戸大)について見ていきましょう。
旧帝大 +工一神
城東高校 9.4% / 13.4%
城ノ内高校 6.2% / 8.8%
城北高校 0.3% / 0.3%
科技高 0.3% / 0.3%
徳島北高校 2.8% / 3.7%
徳島市立高校 1.9% / 2.5%
富岡東高校 0.9% / 3.4%
脇町高校 2.7% / 3.8%
徳島文理高校 6.7% / 10.0%
やはりここでも城東高校が圧倒的です。
また進学する大学のレベルが高くなるほど城ノ内・文理の割合が高くなるのも見て取れますね。
一方県内で上位進学校とされる北高・市高はここでは弱さを見せてしまっています。
県内トップである城東高校でさえ難関大学への進学者は決して多いとは言えず、客観的なデータからも私がいつも言っている「徳島県の高校生のレベルの低さ」が証明されてしまっている形です。
徳島大学への進学者数は…?
最後に県内国公立大学への進学者を見てみましょう。
鳴門教育大学は残念ながら掲載されていませんでした。また年間で県内からの進学者数が40名程度ということで、有意な差を見いだせなさそうなので今回は割愛します。
ということで徳島大学への進学者数を人数の多い方から発表します。
城東高校 52人
徳島北高校 52人
城ノ内高校 35人
徳島市立高校 35人
脇町高校 27人
城北高校 24人
富岡東高校 22人
徳島文理高校 11人
科技高 6人
ようやく“上位進学校”の北高・市高が姿を見せましたね。
ですが恐らくこのデータには推薦入試による進学者も含まれているため、一概にこのデータがそのまま学力レベルを表すものではないことには注意が必要です。
まとめ
データから読み取れることをまとめて終わりにしたいと思います。
・旧帝大+神戸大を目指したいならやはり城東高校一択。そこから下げても岡山大・広島大・徳島
大に行ける可能性もやはり県内では高いと言える
・極めて上位の一部を除いた北高生・市高生の現実的な目標は岡山大・広島大か。徳島大への進学
率も高いとは言えず
・普通科であっても城北からの国公立進学はなかなか困難な道である
・中高一貫校の優位さも伺える
こんなところでしょうか。
是非高校入試前にこうしたデータを知っておき、その上で進学先を決めたいところですね。
今後の志望校選択の一助となれば幸いです。