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住宅ローンの支払いが困難になることへの備えとして何が必要か?

小笠原哲二

小笠原哲二

テーマ:住宅ローン

住宅ローンが支払えなくなった方から、債務整理の相談を受けることがあります。

これから住宅取得の資金計画をたてる方の参考になると思うので、支払いが困難になるパターンを整理しておきます。


1、まずは仕事面での収入減
会社の経営不振や転職にによる収入減が多いパターン。 住宅ローンに縛られてまで、いやな仕事を続けるのは寂しいが、家を買ってローン組んだら覚悟は必要。ボーナスを見込んだ返済計画も無理が生じるもと。その決断で支払いに影響しないかよく考えて転職しないといけません。

2、次は病気による収入減 
月収30万のひとが月9万円の住宅ローンを組んで家を買ったとする。月収の1/3未満だから無理な返済ではない。月の生活費は21万円。もし、病気で仕事を休むことになったら?まず、有給休暇消化して治療に専念。それで復帰できれば返済はこまらない。ただし、治療費が生活費を圧迫はする。長引けば、傷病手当金請求。月収の2/3、20万円は支給されるので、ローン返済はできるが、生活費が11万円に減る。しかも、治療費もかかる。こうなると家を売って実家に帰るか、月3万円のアパート暮らしへ。しかも住宅ローンの残債務では売れないので追い金が必要。貯金も吐き出すことになる。ここで、医療保険は治療費をカバーしてくれるだけ。今は、返済を続けるための備えとして、ローン返済支援保険というものがある。これにに入っておけばよかった言うことになる。

3、最後は離婚
夫婦連帯債務での住宅ローン、離婚とともに返済計画も破綻します。共有名義の解消とローンの切り替えで大変です。最も面倒なのは、双方の両親がお金を出して親の名義も入れてる場合。泥沼の離婚劇のあと、売却により清算。司法書士は通常取引に立ち合いますが、とても、「おめでとうございます」とは言えない雰囲気。

最悪の事態を招かないように、「資金計画は余裕をもって」が鉄則です。

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小笠原哲二
専門家

小笠原哲二(司法書士)

司法書士法人 小笠原合同事務所

超高齢化社会において複雑化する「相続」「財産管理」「終活」などの問題を、幅広い知見と人脈を活かし、信頼あるコーディネーターとして解決までサポートします。

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