【新たな挑戦無農薬米】 準備を整え、いざ田植えへ
山のふもとに悠々と広がる田んぼ。その一角に建つ小屋から今日もはなみち農園の仕事は始まります。
毎日土を耕し水を撒く、他と変わらぬ作業をこなす普通の農家ですが、日々新たな施策に思いを巡らせ、周りの人があっと驚く新たなプロジェクトを生み出すのがはなみち流の農業です。
というわけで、今回は僕が見つけた新たなワクワク、「無農薬米」の栽培について執筆します。
今回のコラムの概要
①美馬の自然を生かした米作り
②きっかけはコロナ
③無農薬米と通常のお米との違い
①美馬の自然を生かした米作り
・水のこだわり
美馬市は中山間地域で、市のほぼ中央を流れる吉野川が有名です。しかし今回の無農薬米はその川の水ではなく、ミネラル豊富な山の水を使います。讃岐山脈の谷は上流なので汚れがないイメージがあります。山が蓄えた清らかな水をじわじわと米に染みわたらせる、そんな風に豊かな自然を享受することをテーマに無農薬米を育てようと思っています。
・土のこだわり
実は土に混ぜる堆肥にもストーリーがあります。はなみち農園は「耕畜連携」という取り組みを行っており、うちの田んぼで採れた藁を牧場に送り、それを牛が食べる。そうして出た牛の堆肥をまた田んぼに戻す。牧場と農場で資源循環のサイクルができて、無駄がなくなるのです。しかも、そうすることで米の旨みが増すのが面白いところ。無駄がなく、薬品も使わず、米の味も上がる、良いことづくめの取り組みなのです。
②きっかけはコロナ
無農薬米の栽培の実験はずーっとしていたんですよ。
販売用に栽培しようと踏み切ったのは、コロナの騒動が影響していますね。今年、2020年の3月半ば、スーパーでのあらゆる商品の買い占めがニュースになりました。米もその例外ではなかったようで、お客さんから「無農薬のお米はありませんか?」というお問い合わせを多くいただき、おや、と思いました。すぐにSNSでニーズを調査すると、予想を超える反響の大きさで、これはやるしかないな、と栽培を決意したんです。
一般的に、無農薬米は手間暇がかかり、普通のお米よりも高価なのですが、僕たちのお米は皆さんに食べていただきたいので、できるだけ安価に提供できるように頑張ります!
③無農薬米と通常のお米との違い
無農薬米は病害虫や感染症をいかに防ぐかがカギになります。具体的には、稲穂同士の間隔を通常のお米よりも空けて植えるのがポイントです。米も人間と同じで、ソーシャルディスタンスを保つと感染が広まりにくいんです笑
あとは除草をしっかりとして、虫が寄ってこない環境を作るのも大切です。
無農薬に適している特別な品種は無く、いかに環境を整えるかにかかっています。
どうせ育てるなら味の良いお米を、そう思い「アキサカリ」という品種を選びました。米は生産地×品種でランク付けされていて、美馬市のアキサカリはその中でも一番上の特Aランクなんです。無農薬というネームバリューに頼らず、しっかりと味も美味しいお米に育ててみせます!
農家さんへの前向きメッセージ
これから無農薬米の栽培について具体的に発信していきます。徳島の農家の方々が無農薬米の栽培に興味を持つきっかけになれたら嬉しいです。
農園見学も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
これからも僕の挑戦を見ていてください!
それでは次回もお楽しみに。
お問い合わせはfacebookから↓
https://www.facebook.com/hanamitifarm/
製品のお求めはこちらから↓
https://mimorilab.thebase.in/about