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【昭和46年式 ホンダZ360】~始動不良修理レポート~
本日は、ホンダZ360(昭和46年式)の始動不良でご入庫いただいた車両の修理記録をまとめます(^o^)/
当時の軽自動車の設計に触れるたび、整備士冥利に尽きるというものです(*´ω`*)
今回の入庫理由は、
「エンジンがかからない」「チャージ(発電)もしていない」
出先での始動不良ということで、当社よりレッカー出動いたしました(=゜ω゜)ノ
さて今回の症状は…
エンジンがかからない。
セルは元気に回るが、火が飛んでいないような気配。
点火系のチェックを中心に、原因究明にあたります!(^^)!
■ ポイント調整と点火系確認
まずはデスビ(ディストリビューター)を開けて確認。
ポイントの接点がかなり荒れており、コンデンサーも劣化していました(>_<)
《作業内容》
・ポイントの接点磨き
・ギャップ調整
・コンデンサー交換
・接点グリスの塗布
・点火コイルとプラグコードの導通チェック
■ オルタネーター(セルダイナモ)も要チェック
この車両には、セルモーターとダイナモが一体になった“セルダイナモ”と呼ばれる部品が使われており、これがなかなか見つからない。。。(^^;)
今回はそのセルダイナモを取り外して点検。
内部には焦げたような匂いと焼けた痕跡がありました(;´д`)ゞ
《判明したこと》
・内部ショートの可能性あり
・焼損部が多数見られるため、再利用は難しい
・発電不良につながる前兆だった可能性大
幸いにも、必要部品は何とか中古で入手できたため、セルダイナモは無事に修理対応が可能となりました!
また、同時にオイル漏れしていたクランクシャフトオイルシールも交換しています(*^^*)
■ 最終チェックと始動確認
すべての作業後、再度点火タイミングを確認し、始動を試みると…
「ブロロロ……ン!」
軽やかなエキゾースト音とともに、無事始動!
キャブの調整も軽く行い、安定したアイドリングを確認できましたヾ(≧▽≦)ノ
ボディーメンテブログではでは無いですが、こちらの入庫ついでに後ろのバンパ―損傷修理も実施(^o^)丿
メッキは再メッキ作業としています(^_-)-☆
こちらの方は難なく完了です!
■ 最後に
昭和の名車は、部品が入手困難になってきてはいるものの、
一つ一つの部品が"機械"として生きている手応えがあります!
こうした整備は「直した」ではなく「蘇らせた」に近い感覚(*´▽`*)
今後も旧車のサポートに力を入れていきます!(^_-)-☆
(代表:遠藤)



