大谷スマートインターチェンジって知ってます?東北自動車道に建設予定のインターチェンジの必要性について。
こんにちは。増子です。
10月12日の夜に伊豆半島に上陸した台風19号は、東日本を中心に広い範囲で甚大な被害をもたらしました。
台風の上陸から2日経った今でも、被害の全容が明らかになっておらず、これからの天候次第では、さらなる被害の拡大も想定されています。
大きな被害をもたらしたのは、各地で観測史上最大を記録した降水量です。
私が住んでいる宇都宮市でも、宇都宮駅前を流れる一級河川の「田川」が氾濫し、床上・床下浸水などの被害が出ているようです。
今回の台風は数十年に一度発生するレベルの台風と言われていましたが、昨今の気候を鑑みると、必ずしも数十年に一度とは言えず、今後も同じくラスの台風は頻繁に発生するような気もしています。
台風が勢力を落とさずに日本に上陸したのは、近海の海水温が温暖化によって上昇してるの原因であり、確固とした理由がある以上、今後も台風による大雨の対策は必須になります。
本日は、大雨対策の第一歩として「ハザードマップ」の確認について書いていきます。
ハザードマップとは。
ハザードマップとは自然災害による被害予測及び避難情報を表示した地図のことです。
災害の種類に応じて、洪水・内水・高潮・津波・火山・土砂災害・地震などが作成されています。
ハザードマップには、災害発生時に予測される被害の範囲・程度などの他、避難経路や避難場所が示されています。
各自治体のホームページで洪水と土砂災害のハザードマップを確認する事ができます。
ハザードマップの活用法。
ハザードマップはあくまで過去のデータに基づいた予測に過ぎないため、ハザードマップで警戒区域となっているエリアであっても、災害の規模によっては、全く被害のない場合もありますし、一方で、警戒区域内に近いエリアであれば、警戒区域外だとしても、被害に遭う可能性はゼロではありません。
例えば、栃木県鹿沼市の洪水ハザードマップを見てみると、黒川から西側の市街地は半分ほどが黒川氾濫時の浸水対象地域になっています。
黒川下流の栃木県下都賀郡壬生町のハザードマップでは、黒川が氾濫・決壊すると役場や「壬生」駅周辺のエリアはほとんど冠水してしまいます。
しかし、その辺に住んだらダメという訳では無いです。
リスクを理解して対策を施せば、そのリスクは「想定の範囲」になるため、対策することが可能です。
ハード面の対策としては、盛土や補強工事をして地盤の高さを上げること。
ソフト面の対策としては火災保険の内容を充実させることなどが考えられます。
また、今回のように大雨の被害がある程度予想される場合は、早めの避難を心掛けることもでき、命を守る行動にもつながります。
宇都宮市においては今年の1月に、100年に一度の降雨量の想定から、1000年に一度の降雨量の想定にして、ハザードマップを改定しました。
以前のハザードマップでは宇都宮駅前は浸水想定区域には入っていませんでした。
改訂後のハザードマップで、新たに浸水想定区域に指定されたのですが、改訂後1年も経たずに想定された1000年に1度の大雨が降ってしまい、田川が氾濫してしまいました。
また、田川が氾濫する前に、宇都宮市より避難指示が発令されたのですが、対象になった地域は、改定されたハザードマップで浸水想定地域として指定されている地域でした。
内水ハザードマップの重要性。
内水ハザードマップとはゲリラ豪雨等で大雨が降った際に、排水能力が限界を超え道路の冠水や土地や建物の浸水被害を地図にしたものです。
国土交通省は内水ハザードマップの作成を推奨していますが、すべての市町村に内水ハザードマップが備え付けられている訳ではありません。
栃木県内ではほとんどの市町村で作成されていません。
ハザードマップが作成されていない市町村でも冠水の記録等は、市役所等に問い合わせをすれば確認が取れるため、必ず問い合わせるようにしましょう。
開発分譲地であれば、雨水の処理に関してはしっかり計算されて道路を作っているため、ほぼ安心のですが、単独地などの場合は既存の道路に面しているため、場所によっては冠水しやすいところもあるため、注意が必要です。
国土交通省「ハザードマップポータルサイト」を利用しよう。
国土交通省が作成している「ハザードマップポータルサイト」というものがあります。
今現在住んでいるところや、これから購入しようとしている土地にどのような危険があって、どのような地形にあるかというのがわかるサイトです。
操作性はイマイチですが、地形からも災害リスクが確認できるため、結構便利です。
地形は、道路冠水しやすいところや地盤の強度により補強工事が発生するかしないかの目安にもなるため、是非活用してみて下さい。
リンクを貼っておきます。クリックしてみて下さい。
*国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
まとめ。
いかがでしたでしょうか。
洪水ハザードマップで指定されている浸水被害の想定は、しっかりとした根拠に基づくもののため、有効性は高いです。
今後も今回のような大雨は、毎年のように日本のどこかで起きると思われます。
ハザードマップの存在を知っているか知らないかでは、命に関わるといっても過言ではありません。
時間のあるときで結構です。
必ず一度でいいから自分たちが住んでいる市町村のハザードマップを確認するようにして下さい。