風邪を引かない7つの知恵
お酒好きの人が気になる「肝臓」のこと、どのぐらいわかっていますか?
肝臓は、胃腸で消化・吸収された栄養素を加工し、全身に運ぶ体内最大の臓器。解毒作用があることはよく知られています。
アルコールは胃で約20%が吸収され、残りの約80%が小腸まで到達。そのあと、血液に溶け込み、肝臓に運ばれます。肝細胞にはアルコールを分解する酵素があり、その働きでアルコールがアセトアルデヒドに変化。
このアセトアルデヒドは毒性ですが、同じく肝細胞のなかにあるアルデヒド脱水素酵素によって無害な酢酸に分解されたのち、血液を通して全身に運ばれて、体内でエネルギーとして利用されます。最終的には炭酸ガスと水に分解されて、体外に排出されます。
飲みすぎたり、体内の脱水素酵素が少ないと、アルコール分解が追いつかなくなり、血中のアセトアルデヒドが脳や全身に回ります。実はこれが悪酔いや二日酔い、顔が赤くなったり、吐き気が生じるなどの原因となる物質です。
一般的にアルコールの一日の適量はビールなら中ビン1本強(540ml)、日本酒なら1合弱(160ml)、ワインならグラス2杯弱(220ml)。
肝臓の処理能力は体重により変わり、男女差もあるので個人差はあります。また、生まれつきお酒に弱い人と強い人がいるのはアルデヒド脱水素酵素のタイプの問題であるとされますが、体質は関係ないとする説もあります。
いずれにせよ、自分の適量を知り無理なく飲むことが、健康的で楽しいお酒との付き合い方と言えるでしょう。
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