風邪を引かない7つの知恵
最近では、病院でも処方されるようになり、より身近な存在となりつつある漢方薬。西洋薬に比べて効き方が穏やかであるため、副作用がないと思っている方も少なくないようですが、それは大きな誤解。漢方薬といえども、薬ですから副作用が出る可能性はゼロではないのです。
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漢方で重い副作用が出た事例も
漢方薬とは、草木の皮や根っこ、鉱物、動物由来成分など天然由来の「生薬」と呼ばれるものをいくつか組み合わせた薬です。この点が化学合成によってつくられる西洋薬との大きな違いです。昔は、薬缶や土瓶で煎じて飲むのが一般的でしたが、現在は生薬のエキスを飲みやすい錠剤や粉薬にしたものが広く出回り、医療用医薬品としても用いられるようになりました。長い期間服用して体質の改善を促す漢方薬は、効き目が穏やかであることから副作用もないと思われがちですが、強い副作用が現れた例も少なくありません。
例えば、風邪に処方されることも多い「麻黄(まおう)」は交感神経を高める働きがあるので血圧が高めの人は避けたほうが無難。「甘草(かんぞう)」は、むくみや、筋肉に上手く力が入らなくなるといった副作用があります。また「小柴胡湯(しょうさいことう)」は、肝機能障害や間質性肺炎などの重い副作用が出て問題になったことがあります。大切なのは服用中にいつもと違う症状が出た時は速やかに医師か薬剤師に相談すること。他の薬との飲み合わせの問題もありますので、病院にかかった時や薬局で市販の薬を買う際に、常用している漢方薬がある場合はそのことを必ず医師や薬剤師に伝えるようにしてください。