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最近、テレビやネットなどで東電が電気料金の値上げをするようだと報道されています。
ただでさえ、今はおとなしくしてればいいものを、よくこの時期にそんなことするなぁというのが私の感想です。
でも、なぜ、東電の値上げに対してここまで反発があるのか・・・。
それは、電気代の料金設定に問題があるからです。
電気代は、「総括原価方式」という方法で決められます。
これは、発電・送電・電力販売にかかわるすべての費用を「総括原価」としてコストに反映させ、さらにその上に一定の報酬率を上乗せした金額が、電気の販売収入に等しくなるように電気料金を・・・。
簡単に言うと、
「全てのコスト、利益、その他もろもろを合わせると、これだけの売上が必要だよね。だから、電気代として全部、請求しましょう」
って方法です。だから今後、震災に関連した賠償請求などもあるだろうし、火力発電にシフトしていくことによる原価の増加など、様々なコストがかかることが予想されるわけですね。
そして、コストがかかれば当然、その分私たちが負担する電気代が上がるって仕組み・・・。
そこには経営努力で何とかコストを抑えようとかって発想はないわけだね。
当然、彼ら経営陣の高額な役員報酬も含まれてるし、株主に対する配当金を準備するための資金だって含まれているかもしれません。
そりゃぁ、「おいおい、ちょっと待て!」
となるよね・・・。
震災後、今まで中小企業をはじめ、学校や市役所など公の機関だって節電しなきゃならないって相当な努力をしてきました。
彼ら、電力会社は少なくとも、そんな人たち以上の努力をすべきじゃないのでしょうか・・・。
それ以上の経営努力をし、どうしても電気代を上げなければならないという状況になって初めて口にしていいことだよね。
この電気料金の設定方法がある限り、簡単に電気代は上げられてしまいます。
とにかく、削れるものは全て削り、どうしてもできないのであれば、国民に負担をお願いする。これって、どっかの政党が、選挙の時に謳ってたことと同じ気がするけど・・・。
どっちもどっちな気がします・・・。