陳腐化について
今年も1年が終わろうとしています。
私自身の近況として、地価公示の島根県代表幹事等をしている関係上、ここ3年くらいは不動産鑑定士としての仕事に9割以上の時間を割いている状況です。
近年、悲しいこと。それは世界中で紛争等が広がり、多くの方が犠牲になっていることです。第二次世界大戦後、各地で戦争等もありましたが、その数は減少傾向にあり世界は良い方向に向かっていたと思います。
それが今、世界は再び大きな戦争の前にいるかのような不安定な状況のようにも感じます。
日本人ができることとして、絶対に戦争はいけないというメッセージを送り続けることが大切かと思います。
そして気候変動の影響も大きくクローズアップされてきたのが、この1年ではないでしょうか。人間の行動は地球環境に影響ないというような風潮も強かったですが、それは間違いで人間の行動によって地球温暖化は進んでいるというような共通認識は高まっているように思えます。
一方で気候変動への危機感は薄く、今の生活様式を変えなければというような動きは、少なからずありますが、未だ小さいと感じます。大量生産大量消費を前提とする社会において、エシカル消費等の個人行動に委ねて環境問題を解決するには限界が生じています。
本気で環境問題に向き合うのであれば、国をあげて取り組むことが重要と思われます。
なぜ、それをしないかというと国際競争力に負けてしまう等の理由があるからと思います。
しかしながら、国や地方自治体にできることはたくさんあります。プラスチック製品への規制、公共部門における適正な購買、中古品市場の流通確保、環境教育への提供、自動車への規制等、反対する人も多く一律にはいかないだろうが、今の政治の動きは環境問題への対策は弱いと言わざるを得ないと感じます。
二酸化炭素排出量が世界の3%と言われる日本人として、例え国際競争力が下がったとしても環境対策には力を入れるべきと私は思います。
環境問題を重視する政治家に票を入れることが環境対策に繋がるとともにエシカル消費を心がけることが今後の世の中に重要かと思います。
世界のことを考える善意の心が、世の中を変えると信じています。
本年もありがとうございました。



