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植松光子

アトピーや不妊の悩みに寄り添い薬膳の啓蒙を進める漢方の専門家

植松光子(うえまつみつこ) / 薬剤師

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コラム

アトピー性皮膚炎と中医学で考える五臓の関係

2021年12月8日 公開 / 2021年12月16日更新

コラムカテゴリ:医療・病院

木の根と同じ役割をする「脾」は要の臓器

中医学では内臓を機能的に五臓六腑に分けて考えます。五臓は、「肝」「心」「脾」「肺」「腎」で、それらがお互いに関連して身体が維持されていると考えます。中医学では人は小さな宇宙で、臓器、器官は繋がりあって生命を営むと考え、身体全体をみて治療します。

便秘が続くと吹き出物が出たりしますね。体に熱がこもると皮膚も赤くなります。熱がこもると腸は乾燥し、便は固くなり、便秘になります。便秘になると腸内に毒素が増えます。腸には免疫細胞の約70%がいると言われ、便秘になると免疫力が落ちます。アトピーも悪化し、皮膚も赤くなります。このような時にこもった熱をとる漢方薬を飲むと皮膚の赤みも薄くなり、便秘も治り、皮膚のつやもよくなります。

木の幹は栄養の通り道で「肝」と関係します。まず、血流をきれいにすることが大切です。血が汚れると末梢の細胞に酸素が行き渡らず、新陳代謝が低下します。木を丈夫にするために必要なのは強い根です。根は土から栄養を吸収するので五臓でいえば「脾=胃腸」です。根を養うのは土で、良質の土が元気な木を育てます。人間も同じで良い食べ物をとれば、丈夫な身体を作ることができます。



丈夫な皮膚作りには「脾」で吸収される食べ物がポイント

丈夫な皮膚作りには「脾」で吸収される食べ物が一番のポイントです。「医食同源」「薬食同源」という言葉がありますが、病気を治すのも食事をするのも生命を養い健康を保つためのもので、その本質は同じです。食べ過ぎ飲み過ぎに注意し、バランスのよい食事を適量とることが、丈夫な皮膚作りには大切です。体に良い食べ物、例えば日本に昔からある和食、特に野菜を毎食しっかりとりましょう。

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