不利な立地を巨大壁画で新たな集客につなげた美容室。そのアイデアとしかけとは?

奥村昇

奥村昇

テーマ:壁画

お店の立地条件の課題でお悩みの経営者は多いですね。
でも、悪い立地はどうにもならないとあきらめるのはちょっと待った!
ケースバイケースで、状況に応じて何かしら対策はあるものです。
この事例は、駅からは近い場所でありながら、少し入り込んだ通行量の少ない通りに面していました。
高架駅のホームから建物の側面が見えることに注目しました。
側面の壁に巨大壁画を描いて、お店の裏方向の駅の乗降客の集客に成功しました。

美容室のシンボル壁画

人通りは少ない立地で駅の乗降客を引っ張りたい

美容室の事例です。
駅から近い場所でしたが、
お店の正面側は交通量の少ない通りで不利な立地でした。

建物は3階建てで、高架駅のホームからはよく見えるのですが、
駅から見えるのは無機的で殺風景なグレーの壁だけです。
屋上に店名の看板はついていますが、看板だけではどこがお店かわかりません。

高いビルを武器に巨大壁画で駅の乗降客を鷲づかみ

そこで、駅のホームから見える壁面全体を使って、建物全体が美容室のビルのように
巨大な壁画を描いて存在をアピールすることにしました。

壁画デザインの一番の課題は、
圧倒的な迫力と存在感で駅のホームの乗降客の目を奪うことです。
次に、一目で美容室だとわかることです。
それも、平凡で日常的なイメージではなく、意表を突くような驚きと意外性がないと
目を向けてくれませんし記憶にも残りません

障害物だらけの壁を逆に活かした意表を突くデザインで勝負

画を描く壁面には、多くのダクトや窓の障害物だらけで、壁画のキャンバスとしては不向きでした。

そこで、壁面全体に、ビルの正面側の壁に合わせて、
白いタイルの壁を壁画で表現して、建物の一体感を演出しました。

縦横とも10メートル以上の壁面全体に、15センチ角の白いタイルを
一枚一枚陰影をつけて描くのは正に地獄でした。(笑)

そこに、高さ10メートル以上ものビルから上下に大きくはみ出るように
真っ赤なドレスを着たスレンダーな女性を再現しました。

女性の身長は、20メートルという設定です。

大きなビルが、広がり感のある壁画でより大きく見えるので、迫力満点です。

なぜわざと女性の頭の部分が見えないようにしたかというと、
美容室なので「ヘアスタイルはあなたのお好きなように!」
と見る人に委ねました。

非日常的な巨大壁画で注目率と話題性に火がついた

結果、3階建てビルの遠くからの視認性を活かして、店舗前の通行客に加えて
駅のホームを利用する多くの乗降客を集客することに成功しました。

また、高架駅の乗降客だけではなく、電車の車窓からも見えるので、
地域のランドマークとして、認知度が広範囲に広がりました。

ビフォア&アフター

美容室のビフォア&アフター

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奥村昇
専門家

奥村昇(アートディレクター)

有限会社ビッグアート

アート制作が目的ではなく、アートのパワーを活用した戦略的なデザイン(しかけ)で人や社会に大きな変化をもたらし、新しい価値や新しい流れを生み出します。人がワクワク元気になるまちを目指して!

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