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起業家のための簡単な決算書の読み方(1) -貸借対照表-

加茂川健司

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テーマ:起業、開業、会社設立

貸借対照表は大きく分けると、資産の部・負債の部・純資産の部 の3つから構成されています。資産は会社が保有している財産、負債は借入などいずれ他者に支払わなければならない支払義務、純資産は自己資金のことと考えてください。

会社を設立した場合に、自己資金300万円と借入金700万円を用意して、現金1,000万円を保有しているとすると、資産は現金1,000万円、負債は借入金700万円、純資産は自己資金300万円ということになります。このとき、用意したお金の合計1,000万円(借入金700万円+自己資金300万円)と、保有する財産の合計1,000万円(現金1,000万円)は必ず一致します。つまり、負債と純資産はどのようにお金を調達したのかを表しており、資産はその調達したお金をどのような形で保有しているのかを表します。

家計に例えてみると、もともと自己資金として1,500万円の現預金を持っている人の貸借対照表は、資産=現預金1,500万円、純資産=自己資金1,500万円です。ここから 2,000万円の住宅ローンを組んで3,000万円のマンションを購入したとすると、資産=現預金500万円+マンション3,000万円、負債=住宅ローン2,000万円、純資産=自己資金1,500万円という状態になります。

実際に、会社の貸借対照表を読むときには、まず資産の部が全体でいくら、負債の部が全体でいくら、資本の部が全体でいくら、というように大きく3つに分けて読むと分かりやすいのではないかと思います。あとはその中身を詳しく表しているにすぎません。家計の例えで言えば、現金500万円とマンション3,000万円で保有する資産の合計は3,500万円というように。

次からは、資産・負債・資本のそれぞれについて詳しく見ていきます。

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加茂川健司(税理士)

かもがわ税理士事務所プラス

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