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辻村登志子

シニア世代の起業を支援する会計の専門家

辻村登志子(つじむらとしこ) / 税理士

辻村会計事務所

コラム

事業計画書に頼る経営と勘に頼る経営の違い

2016年8月18日

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 事業計画 立て方事業計画書トレーニング方法

よくあるケースとして、昔ながらの勘や経験に頼った経営を行う会社があります。

しかしそのような経営は、勘通りに事業が進んでいるときはよいのですが、いったん的が外れてしまうとあっという間に経営の危機を招く可能性があります。

今回は、勘に頼った経営に潜んでいる問題点を確認し、解決方法について事業計画書を作る会社との違いを比較しながら確認してみましょう。

社長の勘に頼る会社の問題点

昔ながらの会社にありがちな社長の経験や勘に頼る経営は、社長の考えをダイレクトに発信できることは有利な点かもしれませんが、多くの問題を孕んでいます。

例えば、社長の勘に頼った経営をしている会社は、社長がその場その場で指示を出すことになります。つまり、指示待ちをする人員を増やしてしまう、という問題が生じる可能性があります。

また勘や経験に頼った経営は、計画を立てている会社と違い、日々の業務が行き当たりばったりになりがちです。そのような会社は、目の前の雑務に追われながら1日が終わってしまい、さらには資金の管理までも把握できなくなる危険性も出てきます。
そのような事業を続けている会社は、不測の事態が起こった場合に対応できず、最悪の場合は倒産ということも考えられます。

「事業計画書」を作って解決を!

では勘に頼った経営を続けている会社は、どのようにしたらよいのでしょうか?

一番大事なのは、事業計画書を作ることです。何故ならば、事業計画書を作る会社は「経営計画」が明瞭に策定されている為、社長からの直接の指示を待たなくても、社員が一丸となって事業に取り組むことができるからです。これらが勘に頼った経営との大きな違いです。

また事業計画書では必ず「売上利益計画」や「収支計画」を立ててあるので、売上げ目標だけではなくコストへの意識も高くなります。

他にも、事業計画書には「事業における問題点やリスク」を盛り込むことが一般的である為、予想外の問題が起こった際の対応策等を、予め検討しておくことにもなります。この点についても、勘に頼る経営との違いと言えるでしょう。

最後に

一流のスポーツ選手は目標を達成する為に、トレーニング方法から栄養管理に至るまで計画を立て、それに基づいたメニューを日々こなします。

これは事業でも同じで、売上げ目標を達成するには勘に頼った経営ではなく、事業計画書で経営目標を策定し、目標達成の為に会社全体で事業に取り組むことが重要です。

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