マイベストプロ大阪
石川立美子

認知症ケアと看取りに力を注ぎ、高齢者問題に取り組む専門家

石川立美子(いしかわたみこ) / 介護研究家

株式会社 介護共育研究会

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石川立美子プロのご紹介

五感を活かしたケアの輪を広げ、笑顔で支え合う社会をつくる介護研究家(2/3)

石川立美子さん講演・研修風景

香りのカードで脳を活性化する「薫くんケア」

 長年にわたる現場経験を独自のメソッドに落とし込んだケアツール「共感ケアコミュニケーション技法」「薫くんケア」「楽らく着物」を提案しています。

 共感ケアコミュニケーション技法は、「1.安心感のある出会い」「2.心身の状態を理解した関わり」「3.意欲の出るやり取り」という3つのステージで構成されており、各ステージを意識することで、不安感の解消や伝わりやすさを実感できます。

「アルツハイマー型認知症では、脳の一部が萎縮することで記憶障害が起きます。そして嗅覚の低下がみられることが多く、認知症の重症度と嗅覚障害には相関関係も認められています。これまで脳の神経細胞は再生しないといわれてきました。しかし近年の研究で、嗅神経は高い再生能力を持つことが発見されました。嗅神経を効果的に刺激し、嗅覚を向上させると、その刺激が脳に伝わります」と話す石川さん。この香りの力を認知症ケアに生かしたいという思いから「薫くんケア」を考案したとほほ笑みます。

「香りは脳を活性化させ、記憶を呼び覚ます効果があります。カレーの香りを嗅ぐと『子供の頃、家族と一緒に食べた』『学生寮でカレーを作ったら友達が集まってきた』といった懐かしい思い出がよみがえる方も多いのではないでしょうか。そうした思い出を人に話し、その時の感情に共感を得ることで、自分の価値を再確認できるようになります」

 薫くんケアでは「受ける人が好む香りのカードを提供すること」また「自主的に香りを嗅いでもらうこと」を重視しているのだとか。自らの意思で香りを嗅ぐという行動には、「認知症ケアだけでなく、さまざまな問題解決につながる可能性を感じる」と語ります。

「香りは脳の海馬と扁桃体に働きかけ、幼児の主体性も育みます。多くの方々にお伝えしたいので、幅広い年代を対象とした『薫くんケア実践講座』を開催したいと考えています」

 車椅子に乗った状態で素早く着付けができる「楽らく着物」。介護する人と介護される人が、助け合って「着物を着る」体験を通じ、お互いを尊重し合える関係をつくります。「認知症の方も着物を着ると笑顔になられます、介護する人も一緒に笑顔になれます。体の動かしにくい方の、ちょっと腰を浮かして着付けに協力して頂く行動が、信頼関係の強化へとつながります」

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