屋根リフォームの種類
屋根塗装をする際に多く選ばれ安い色は暗めな色ですが、近年の夏の暑さから白っぽい明るい色を選ばれる方も増えてきたように感じます。屋根は太陽光が当たりますので夏場は非常に暑くなります。白い屋根と暗い色の屋根の夏場の温度差は、一般的には数度から十数度になることがあります。具体的な温度差は、気候条件、建物の位置、屋根材料の種類などによって異なりますが、屋根の色を明るく薄い色にすることで温度上昇も抑えることができるので、住宅が快適に省エネ化するメリットを考えると一度は検討してみるのもいいかと思います。今回は白屋根の効果について解説していきます。
色の効果
明るい白から暗い黒までの間にはたくさんの色がありますが、色によって温度に変化があるのは光の反射率によるものです。この反射率が高いほど温度は低くなります。それぞれの色の反射率は以下をご覧ください。
遮熱塗料の効果
屋根の塗料は、遮熱効果のあるものが多く販売されています。遮熱効果があることで太陽光を反射し建物の表面温度の下げることができます。また、熱を放射することもできるため表面温度の上昇を抑えることができます。この効果により明るい色と同じように、暗い色であっても屋根の温度上昇を抑え建物内部の温度を快適に保つことができます。
建材や立地環境などにも差はありますが、遮熱効果のある塗料とない通常の塗料では、夏場で
15℃~20℃前後の差がみられます。
同じ遮熱塗料であっても白色と黒色では10℃前後の差がみられるので、遮熱効果効果のある明るい色の塗料を塗装することで夏場の屋根の表面温度は、通常の黒っぽい屋根と比べると25℃~
30℃前後の差がですことがわかります。屋根の建材が鉄系になるほど太陽光による温度上昇は高くなるため、表面温度が40℃前後下がる結果がでています。とにかく夏を涼しくしたい方とっては、白の遮熱塗料は非常にいい相性と言えるでしょう。
白屋根のメリット
熱反射
白い屋根は太陽光を反射しやすいため、建物内部の温度上昇を抑えることができます。これにより、冷房の使用量を減らすことができます。
快適性
白い屋根は表面温度を下げるため、建物内部の快適性を向上させることができます。特に暑い気候や夏季には効果があります。
省エネ効果
白い屋根による熱反射効果により、冷房の使用量を減らすことができます。これにより、エネルギーの節約と経済的なメリットが得られます。
白屋根のデメリット
汚れの目立ちやすさ
白い屋根は汚れが目立ちやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。また、汚れが蓄積すると熱反射効果が低下する可能性があります。
視覚的な影響
建物の外観によっては、白い屋根が好ましくない場合があります。特に歴史的な建物や特定のデザインには、他の色の屋根が適している場合があります。
いかがでしたか。白い屋根のメリットも大きいですが、デメリットもなかなか気になりますね。近年では低汚染の機能をもった塗料もあるので汚れが付きにくい効果を生かして明るい色にするハードルも低くなっていると思います。
建物の特性や個々の状況に応じて、最適な屋根色を選択してみてください。