雨の日でも塗装は可能なのか
「見積を出してもらったけどどこを見たら良いかわからない」「チェックする箇所はどこ?」と思った事は無いですか?初めて塗装する方はわからない事が多くあると思います。見積書がしっかりした物でもどこを見たらいいかわからないし詳細がきっちり書かれていない場合があったりと色んな見積書があります。外壁塗装の見積書をチェックするべきポイント6つを紹介します。
- 必要な項目が記載されているか
- 使用される塗料・メーカーが記載されているか
- 足場がクサビ式(ビケ)足場になっているか
- 外壁・屋根の塗装が3回塗りになっているか
- 一式という表記が多く使われていないか
- 詳細な作業内容が備考欄に記載されているか
では順に説明しています。
必要な項目が記載されているか
こちらは紹介しなくてもお分かりかと思いますが必要項目がしっかり記載されているか確認してください。必要項目が無いと手抜き工事に繋がってしまう事があり、追加で工事費用を請求されてしまう恐れがあります。
例
足場組立 | 700~900円/㎡ |
---|---|
メッシュシート | 100~200円/㎡ |
高圧洗浄 | 200~300円/㎡ |
養生 | 300~500円/㎡ |
コーキング打ち替え | 800~1200円/m |
コーキング増し打ち | 700~1000円/m |
破風板 | 800~1400円/m |
軒天 | 1000~1800円/㎡ |
雨戸・戸袋 | 2000~3500円/枚 |
シャッターボックス | 2000~3000円/個 |
出窓天板 | 2000~3000円/個 |
雨樋 | 1000~1800円/m |
換気フード | 2000~3000円/個 |
NG例
内容 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
足場組立 | 1 | 式 | 135000円 | ||
洗浄または清掃 | 1 | 式 | 30000円 | ||
外壁塗装 | 150 | ㎡ | 2000 | 3000000円 | 水性シリコン塗料 |
養生費 | 1 | 式 | 50000 | ||
運搬費・諸経費 | 1 | 式 | 50000円 | ||
合計 | 565000円 |
NG例の見積内容は付帯物は塗装してもらえない可能性があります。気を付けましょう!
使用される塗料・メーカーが記載されているか
外壁用の塗料は、多くのメーカーが様々な機能を持った塗料を製造しており、どの塗料にも、向き不向きがあります。例えば日当たりが悪い立地の家に光触媒(太陽光で汚れを落とす機能)の塗料を選んでも、そもそも太陽光が当たらないので機能が発揮されずあまり意味がありません。このように、ご自宅に合った塗料を選ぶためには、どこのメーカーの何という塗料で、どんな機能があるのかが分かる必要があります。見積書に記載があればご自身でもインターネットで調べることができるので安心です。
足場がクサビ式(ビケ)足場になっているか
外壁塗装工事に必須な足場ですが、クサビ式(ビケ)足場を使用すると見積もりに明記されているか確認しましょう。単管足場は簡単にいうと、鉄パイプをつなげただけの足場で安全性が低く丁寧な作業も出来ません。そして、外壁塗装工事のような2m以上の工事では労働安全衛生法でも使用が禁止されており、通報されると工事がストップしてしまうこともあります。しかし、クサビ式(ビケ)足場よりもコストがかからないので、単管足場を使用している業者は少ないですがまだ存在します。足場費用の安さを求めて「足場代無料サービス」「足場代半額!」に惹かれると、この単管足場を使われてしまう恐れがあります。
外壁・屋根の塗装が3回塗りになっているか
外壁屋根塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りの仕様となっているものが多いです。「外壁塗装 一式 =○○円」と記載してしまえば1回でも3回でも塗装は塗装。「払う金額は同じ」になってしまうので、耐用年数で差が出てしまいます。そのため、見積書に下塗り・中塗り・上塗りの3工程だと分かるように記載されているかチェックしましょう。
一式という表記が多く使われていないか
お家は一軒一軒、形や大きさが異なるので細かく計測をして数値を出すことが必須になります。それにも関わらず、「一式」の表記が多い場合は、その業者は一軒ずつ計測しておらず適当に見積もりを出していると判断して良いでしょう。
NG例
内容 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 | 備考 |
足場組立 | 1 | 式 | 135000円 | ||
洗浄または清掃 | 1 | 式 | 30000円 | ||
外壁塗装 | 150 | ㎡ | 2000 | 3000000円 | 水性シリコン塗料 |
養生費 | 1 | 式 | 50000 | ||
運搬費・諸経費 | 1 | 式 | 50000円 | ||
合計 | 565000円 |
詳細な作業内容が備考欄に記載されているか
作業項目の内容には、業者と消費者の間で認識の差が出ることがあります。例えば、「下地補修」と書いているだけでは、何をどのように補修するのか明確ではありません。そのため、備考欄に「パテでひび割れを補修」など詳細な作業内容が書いてあると良いです。
外壁塗装工事の見積書は、業者によって作業の記載の仕方が違うので、チェックの仕方が難しいです。ただ悪徳業者や知識のない業者は見積もり判断によって避けることができますのでチェックすることをオススメします。