外壁の膨れ
塗装をする際、どのような色にするか迷うこともあるかと思いますが、色の他にも艶のある仕上がりがいいのか、艶なしの方がいいかという選択もあります。
艶ありと、艶なしでは見た目の違いは勿論ありますが、艶の有無によってそれぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。今回は、塗装の艶について解説します。
艶あり塗料
効果・特徴
光沢があり明るく華やかで見た目が高級感があり、美しい仕上がりになります。
表面が滑らかであるため、汚れがつきにくく、拭き取りやすい。
メリット
● 艶あり塗料の表面は滑らかなため、汚れが付きにくいのが一般的です。
● 万が一汚れが付着しても、その滑らかな表面のため拭き取りや洗浄がしやすいです。
● 艶のある塗料は水をはじきやすいため、雨や湿気から建物を守る効果が高まります。また、耐候性が高いものが多いため、外壁の長持ちに寄与します。
● 艶のある塗装は、太陽の光を反射して明るく見えるため、美観や高級感が増します。
● 艶のある塗料は色の鮮やかさが長持ちする傾向があります。太陽の紫外線などの影響を受けにくく、色褪せに強い場合が多いです。
● 艶のある塗料はしっかりと建物の表面をコーティングするため、外部からのダメージ(例:紫外線、酸性雨、汚染物質など)に対しての保護効果が高いです。
デメリット
● 艶のある塗料は光沢があるため、壁の凹凸や下地の不均一さ、以前の塗装の痕跡などの欠陥が目立ちやすくなります。
● 光沢がある表面は、細かな傷や打ちキズが光の反射によって目立ちやすくなります。
● 時間の経過とともに、艶が徐々に減少してくることがあり、その結果、塗り替えの必要が生じることが考えられます。
● 艶のある塗料は、一般的に艶のない塗料よりも価格が高めであることが多いです。
● 艶のある塗料を綺麗に仕上げるためには、塗装の技術や経験が要求されることがあります。下地処理の重要性も高まります。
● 特に濃い色の艶あり塗料は、太陽の光を強く反射することがあり、それが周囲の環境や隣接する建物などに影響を与える可能性がある。
艶なし塗料(マット塗料とも呼ばれる)
効果・特徴
光沢がなく、落ち着いた印象を与えます。
表面の微細な凹凸により、下地の小さな欠陥をカモフラージュする効果があります。
メリット
● 艶なし塗装は自然な質感を持ち、シックでモダンな雰囲気を演出できます。
● 艶なしの塗料は、その微細な凹凸により、壁の小さな凹凸や下地の不均一さをカモフラージュする効果があります。
● 艶なし塗料は光の反射を抑えるため、強い日差しや照明の下でも眩しさを感じにくいです。
● 艶なしの表面は細かな傷や打ちキズが目立ちにくいです。
● 艶なしの塗料は、経年変化とともに質感が大きく変わることが少ないため、長期間その風合いを楽しむことができます。
● 塗装作業時のブラシの跡やローラーの跡などが目立ちにくく、塗装作業が少し容易になることもあります。
デメリット
● 艶あり塗料の滑らかな表面は汚れが付きにくい性質を持っています。
● 滑らかな艶のある表面は、汚れが付着した際も洗浄や拭き取りがしやすいです。
● 艶のある塗料は水をはじきやすく、外壁を雨や湿気から保護します。また、艶のある塗料は耐候性が高いものが多いため、外壁の長持ちに寄与します。
● 艶のある仕上がりは太陽の光を反射し、美観や高級感を高める効果があります。
● 艶のある塗料は、紫外線などの外部環境の影響を受けにくく、色褪せに強い傾向があります。
● 艶のある塗料はしっかりと建物の表面をコーティングし、外部からのダメージ(例:紫外線、酸性雨、汚染物質など)から建物を守る効果があります。
艶の種類
艶には光の反射度合によって強さに違いがあり、以下の5種類があります。
● 艶あり 光を70%以上反射
● 7分艶 光を60%前後反射
● 5分艶 光を40%前後反射
● 3分艶 光を15%前後反射
● 艶なし 光を5%前後反射
このように艶の有無によって見た目や効果に違いがあります。
塗料をお選びの際は、色や艶も含めてご検討されてみてください。