超低汚染塗料リファインについて
建物は、日光や雨風、振動等さまざまな要因により経年と共に劣化していきます。
劣化の症状は、チョーキング現象(白い粉が出る)、ひび割れ、塗膜の剥がれ、カビや藻類の発生、漏水などがあります。今回は劣化症状の1つのひび割れの種類と原因について解説していきます。
何故ひび割れが起こるのか
外壁は主に外的要因により経年劣化していきます。日光による紫外線、繰り返しの温度変化や水分、霜などが、材料を膨張・収縮させ、ひび割れを引き起こします。通常は塗装の塗膜がこれらの外的要因から建物を守りますが、塗膜も経年と共にその効果は落ちていきます。
また、建物に対する衝撃がひび割れを引き起こすこともあります。日本の建築物は避けられない地震による揺れや、線路沿いや大きい道路沿いなどで発生する継続的な揺れもひび割れの原因となります。
ひび割れの種類
ひび割れ(クラック)には、大きく分けてヘアークラックと、構造クラックの2種類あります。
ヘアークラックは、経年劣化により塗装の塗膜が傷み、下地のコンクリートやモルタルの膨張収縮の動きに耐えられなくなって塗膜のひび割れが生じたものです。
塗膜の劣化ではありますが、防水の面を考えても建物にとっていい影響を与えないので早めのメンテンナンスがおすすめです。
もう1つの構造クラックは、主に地震、地盤沈下、幹線道路や線路の近くで大型トラックや電車などが頻繁に通過する場合に起こる振動で、外壁面に深いひび割れが発生したものです。このように構造クラックは、建物に外的から強い圧力が加わったことによって外壁内部から割れが起きます。ヘアクラックのとは違い早急な修繕が必要です。
クラックの見分け方
ヘアークラック
幅が0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れのことを指します。
ヘアクラックは壁の表面的な部分に発生し非常に細かなひび割れの為、深刻な構造的な問題を示すものではありませんが、放置すると美観が損なわれたり、水分の侵入の原因となることがあります。また、ヘアクラックからが進み構造クラック
構造クラック
幅が0.3mm以上、深さ4mm以上のひび割れのことを指します。
基礎部分など構造そのものに影響を与える可能性があるクラックです。
早急な点検・補修が必要な為、専門業者に依頼が必要です。
まとめ
外壁は日光や雨風、気温変化等の外的要因から建物を守ってくれる役割を持っています。しかし外壁が劣化を放置すると保護の役割を果たすことが出来ません。それどころか私たちの生活を脅かすリスクとなってしまう恐れもあります。
特にクラックは外壁に隙間から雨水の浸入を許してうので、躯体の腐食、シロアリ発生などの二次災害を引き起こす要因となってしまいます。
このような状態が長期間放置されたままだと建物を支える構造体にまで悪影響を及ぼし、外壁材の剥離や内部構造の崩壊を招いてしまう事にもなりかねません。
お建物にクラックが発生した場合は、専門業者に点検を依頼することをお勧めします。