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林照剛

屋根・外壁塗装、雨漏りに強いリフォームの専門家

林照剛(はやしてるたけ) / 1級建築施工管理技士

株式会社ラディエント

コラム

断熱塗装の効果について

2023年10月13日 公開 / 2023年10月16日更新

テーマ:外壁塗装の豆知識

コラムカテゴリ:住宅・建物

外壁塗装や屋根塗装は、建物が汚れてきたらするものと思われている方もいらっしゃいますが、一番大切な目的は防水機能を保つことです。
その為、新築時や塗り替えをする際には、この防水性を保つために塗装をするのが目的でした。
近年では塗料メーカーの研究開発により、さまざまな高機能塗料が製造、販売されています。
従来の防水の為におこなう塗装に多様な機能性が加わることで、塗装で居住者にとって快適な生活空間を提供したり、塗装自体を長持ちさせることが可能になってきました。
今回は、塗料の機能性の一つの断熱性
について解説していきます。

断熱塗装とは

断熱塗装とは、建物や構造物の表面に塗布することで、熱の伝導を抑制し、屋内の温度変動を最小限に抑える塗料のことを指します。これにより、夏は家の中が涼しく、冬は家の中が暖かいという環境を作ることができます。また、エネルギー消費の削減や室内の快適性の向上が期待できます。



断熱塗装の仕組み
断熱塗料は、セラミックや特殊な微粒子を含むことが多く、これらの材料が熱の伝導を抑制する役割を果たします。一部の断熱塗料は、太陽の熱や光を反射する性質を持っているため、建物の表面が過度に暖まるのを防ぐ効果があります。
断熱塗料には、内部からの熱を放射する性質を持つものもあり、室内の温度を適切に保つのに役立ちます。

断熱塗装のメリット

エネルギー消費の削減
断熱性能が向上すると、冷暖房の効率が上がり、エネルギー消費が減少します。これにより電気代の削減が期待できます。

室内の快適性の向上
外部の気温の影響を受けにくくなるため、室内の温度変動が少なくなります。

建物の耐久性の向上
断熱塗装により、建物の外壁の温度変動が抑えられるため、外壁の劣化やひび割れが防ぐことができ、耐用年数は15〜20年と長持ちします。

結露の発生を抑える
断熱塗料を使用すると、壁の表面温度を下げることができるため、結露の発生を抑えることができます。

寿命の延長
建物の寿命を延ばすことが期待でき、特に屋根材や外壁材の保護に役立ちます。

コスト削減
長期的にエネルギーコストを抑えることができることと、耐用年数が長い為、塗り替えの回数を減らすことができます。

遮音効果の向上
断熱塗料に含まれているセラミックが空気の振動を小さくし、内部に侵入してくる音を軽減しているのも遮音効果が高いといわれている理由の一つです。
外部の音を遮断したり、住宅内部からの音漏れを低減できます。

環境への配慮
エネルギー消費の削減は、CO2排出量の削減にもつながります。これにより、環境保護にも寄与することができます。

断熱塗装のデメリット

施工費が高額
他の塗料と比べると施工費用が高額になります。しかし、断熱塗料は耐久性が高く耐用年数も長くなることからメンテナンスや塗り替えの頻度を減らすことができるため、施工時の費用は高額でもランニングコストには優れているといえるでしょう。

効果を感じられない住宅もある
断熱塗料はとても効果な塗料ですが、住宅の状態によっては効果を発揮しにくい場合もあります。例えばすでに断熱材を使用している家、白い屋根を使用している家、金属製の屋根を使用している家などが断熱性能が低くなる可能性があります。


断熱塗装がどれほど効果的かは、使用される製品や施工方法、そして建物の位置や構造などにも大きく依存します。従って、導入を検討される際は、専門家と相談して、お住まいの状況に最も適した製品と施工方法を選定することが重要です。

この記事を書いたプロ

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