外壁塗装の付帯塗装とは
外壁塗装は10年に一回と言われています。その理由は外壁が劣化してくるから。。。「ん?なぜ劣化するのだろう?」と思いませんか?年々塗料は進化してきて耐久性が機能性がどんどん上がってきていますが、どんな塗料であっても様々な要因で外壁、屋根は劣化してきます。そこで今回はなぜ外壁・屋根は劣化するのだろうという事に触れていきたいと思います。
塗料を劣化する4つの成分
なぜ劣化するのか。。。という事よりもまず最初に塗料について説明します。外壁や屋根に使う塗料は4つの成分によって出来ています。
- 合成樹脂・・・樹脂の種類によって耐久性や機能性が変わります。塗料が固まり外壁材に密着するのは合成樹脂が入っているためです。一般的に樹脂が多い塗料ほど高価で耐久性が高くなります。
- 顔料・・・塗料を着色している粉末の成分になります。塗膜として私達の目に映っているのが顔料になります。
- 添加剤・・・防カビ、防藻、低汚染、抗菌など塗料に機能をプラスする補助成分になります。
- 希釈剤(シンナーや水)・・・合成樹脂、顔料、添加剤の固体成分を混ぜ合わるとともに、塗料の粘度を調整するために使います。塗膜が完成するまでに希釈剤は蒸発してしまいます。
主な劣化要因はまさかの「太陽光」
私たち人間に皮膚や目など健康被害を起こすと言われている「紫外線」それは外壁も同じで毎日毎日直接浴びている外壁や屋根は紫外線に追って劣化してきています。紫外線は、塗料の表面から0.1mm程度、塗料内に浸透することがわかっていて、長期にわたって紫外線を受けると、塗膜内の樹脂層が破壊されていきます。紫外線があたると顔料の主成分である酸化チタンからラジカルが発生しこのラジカルは有機物を分解する性質を持っているため、樹脂と樹脂のつながりを壊し、樹脂層も破壊していくのです。すると、樹脂によってつなぎ止められていた顔料が粉状になって塗膜表面に出てきます。これが劣化症状のひとつである「チョーキング」というもので、手で外壁を触ると白い粉がつきます。樹脂層が破壊されると、樹脂層が担っていた「耐久性」と「機能性」が落ちていきます。
水分や振動によって劣化を進めている
水分や振動によって劣化を進めている。
天気や気温の変化に合わせ、建物そのものが膨張と収縮を繰り返しています。塗膜に経年劣化が起きて硬くなっていくと、膨張と収縮の変化に徐々に絶えられなくなり塗膜にひび割れができてしまいます。ひびの隙間から雨水や雪などの水分が入ると、膨張と収縮が大きくなるため、塗膜のヒビも大きくなったり、塗膜の剥がれが起きたりします。地震や台風の自然災害も塗膜を劣化させます。激しく揺れたり、石などがぶつかるなどして建物に衝撃が加わると塗膜に力が及びます。その衝撃に耐えられず、塗膜にひずみができると、ヒビ割れしたり剥がれたりします。
劣化は避けれないけど遅らせる事はできる
建物は、太陽光をはじめ自然環境の影響を避けることができないため、時間とともに塗膜は劣化していくのは仕方のないことです。けれど、定期的に点検をして小さい劣化を発見し、必要に応じでメンテナンスをしていけば、塗膜の劣化の速度を遅らせられることをぜひ忘れないでください。塗膜を劣化される主な原因は紹介した通りですが、施工の良し悪しも影響します。塗膜内に空気を残してしまうような塗装なら、膨れや浮きができ、塗膜の劣化を早めてしまいます。点検・メンテナンス・業者選び、この3つを大切にすることで塗装は長持ちします!