外壁のコーキング、補修しないで放っておくと大変なことに!
コーキングは外壁よりも早く寿命を迎えてしまいます。ひび割れ、肉やせ、はがれなどの劣化のサインを見つけたら要注意です。定期的な打ち替え補修を行うことが、建物を長持ちさせることにつながります。
コーキングの寿命は、外壁より短い!?
外壁塗装のサイクルは10~15年と言われていますが、コーキングの寿命はそれよりも、もっと短いということをご存知ですか?
現在、新築住宅の外壁に使用されている70%以上がサイディングだと言われています。目地に使われているコーキングは外壁よりも早く傷むことを認識していると、対策も早くとれますね。
なんとコーキングの目地の対応年数は3~5年と短い寿命なのです。徐々に、しわ・ひび割れ・痩せ・剥離などの劣化が進んでいきます。
お住まいの環境や職人の施工方法によっても違いますが、コーキングは10年が節目で新たな打ち替え工事を行う必要があると言われています。
そもそも、コーキングは外壁にとってどんな役割を果たすものなのでしょうか?
コーキングすることで、外壁が密閉されるので、隙間からの水や汚れなどの浸入を防ぎます。また、外壁の揺れを緩和するという重要な役割を備えています。
劣化のサインを見逃したり、知っているのにそのまま放置しておくと、その役割を果たせないどころか、逆に、雨水の浸入を招いてしまい建物そのものにダメージを与えてしまいます。
コーンキングの劣化を放置すると、どうなる?
劣化したその部分から雨水が浸入すると、雨漏りを起こし、建物内部が水分によって腐食するため、建材を傷めてしまいます。
ひどい場合は、家が傾いてしまうということにもなりかねません。
コーキングの劣化を軽く見ていると、建物の劣化を加速させて、家の寿命を縮めることになります。手遅れになる前に打ち替えしましょう。
コーキングにはウレタンコーキングや変性シリコンなどが使われています。
材質によって傷み具合も異なりますので、現在のコーキング状況についてしっかりと調査することが大切でしょう。
コーキングの補修方法には、以前のコラムでもご紹介しました、既存のコーキングの上に新しく補修する「打ち増し(増し打ち)」と、既存を撤去して新しく打ち直す「打ち替え(打ち直し)」の2種類があります。
どちらが最適か、その判断基準について見ていきましょう。
コーキング工事は、打ち増しでなく「打ち替え」がおすすめ!
打ち増しは費用が安くすみますが、基本的に応急的な処置だと考えてください。
なぜなら新しいコーキングの下に劣化部分が潜んでいるのは、ほぼ間違いないため、新たなコーキングの役割にも限度があり、その効果を100%発揮することができないからです。
手間ひまをかけてせっかくコーキングング工事を行うなら、打ち増しでなく「打ち替え」をおすすめします。
数年しか寿命がない打ち増しに比べて、既存のシーリング材を撤去し、新たにコーキング材を打つと、少なくともあと10年は維持できる可能性があります。
外壁のコーキングをこまめにチエックし、定期的に打ち替えることで、結果的に建物そのものが長持ちするのです。
施工の判断に迷った際は、お気軽にご相談ください。