外壁のコーキングが雨漏りの原因に。対処法は？

2015年12月15日

テーマ：外壁のコーキング劣化

コラムカテゴリ：住宅・建物

雨漏りは、屋根から雨水が浸入するケースに加えて、実は外壁からも侵入することをご存知でしょうか？　外壁からの雨漏りは、よくあることなのです。
そもそも、なぜ雨漏りは起こるのでしょうか？
今回は、特に外壁に起こる雨漏りを中心に原因や症例、対処法などをご紹介します。

外壁からも雨漏りが起こるのは何故？

四季の中で、梅雨があったり台風シーズンがあったりする日本。近年はゲリラ豪雨なども発生して多くの家屋に被害をもたらしています。

雨漏りは、一戸建て住宅だけではなく、マンションでも起こります。
なぜなら雨漏りは、屋根から雨水が浸入するケースに加えて、外壁からも侵入することが多々あるからです。

そもそも、なぜ雨漏りは起こるのでしょうか？
今回は、特に外壁に起こる雨漏りを中心に原因や症例、対処法などをご紹介します。

通常、外壁はサイディングなどの基材を張り、さらに塗装などで防水対策を施しています。これら防水材や外壁材が劣化することで、雨水などの影響を受けやすくなるのです。
劣化の進んだ外壁や屋根の境目などが、雨漏りが起こりやすい状態を作るのです。

また、想定外の天候により屋根や外壁に施されている防水の限界を超えることもあります。
台風や大雨の後には、外壁から雨漏りしていないかチェックしてみましょう。
早目の対策は大切です。このような雨漏りは火災保険の対象になる場合もありますので、加入されている保険を確認しましょう。

また、マンションでしたら、月々納めてきた修繕積立金で修理費をまかなってもらえる場合が多いようです。管理組合に相談してみましょう。

外壁のコーキングの劣化も雨漏りの要因に？

サイディングなどの外壁材というのは、永久的なものではありません。
定期的なメンテナンスが必要なので、台風や暴風雨だけが雨漏りの原因というわけではありません。
外壁のこまめな点検を怠らないことが雨漏りを防ぐ対策となります。

数十年前までは主流だったモルタルに防水塗料を吹き付けた外壁は、10年ほどで劣化してしまうので、しっかりとしたメンテナンスをおすすめします。

また、サイディングなど外壁材も、隙間を埋めているコーキング（シーリング）が劣化した場合は、そこから雨水が侵入するケースが非常に多いのです。
これを放置しておくと、壁自体を傷めることになるでしょう。

これまでのコラムでもお書きしてきましたが、いくら塗装を繰り返しても、壁自体にひびが入ってしまったら、雨水などが浸入してしまいます。

コーキングも同じで、裂けていたり剥がれているような状態の場合は「打ち替え」をおすすめします。
家の構造に被害が及ばないように、外壁材のチェックを行い、早めに補修することが大切です。

外壁の雨漏りの修理方法。

現状として、すでに外壁から雨漏りしているかもしれない…と不安な場合は、すぐに業者を呼んで調べてもらい、業者に雨漏りの箇所を突き止めてもらいましょう。

外壁の修理方法は、雨漏りの原因となった箇所にコーキングを施し、雨漏りを防ぎます。

外壁から長期にわたって雨漏りしていたケース等は、家の内部がかなり傷んでいることもあるため、大規模リフォームをすすめられる可能性もあるでしょう。
しかし、業者の言われるままにしないで、打ち合わせを重ねて納得できるまで検討してください。

外壁からの雨漏りの場合は、屋根からの雨漏りとは違い、じわじわとしみこむように水が出てくるので、気づくまでに時間がかかってしまうこともあります。
早く手を打つのが良いのですが、あせって業者任せにしないことも大事です。
弊社までご相談いただければ、ご検討していただきながら適切なアドバイスをさせていただきます。