外壁についた緑はコケが正体!発生しやすい条件は
マイホームの印象を悪くする外壁の黒ずみや緑色のシミ…それはコケや藻、カビが発生しているのが原因です。
コケの原因は胞子の飛散によるもので、養分のついた外壁にどんどん繁殖してしまいます。
「コケを除去すること、予防すること、コケがつきにくい外壁にすること」…この3つの対策について解説します。
外壁に発生するコケの原因とは?
「マイホームの外壁に、黒ずみや緑色のシミのようなものが見えて気になる…」といったことは、ありませんか?
それは、コケや藻、カビが発生しているため外壁が部分的に劣化し、変色しているのが原因です。
どのような外壁材を使用しても日当りの悪い壁面でのカビやコケの発生は、常にケアしていないと避けられません。
今回は、外壁に発生するコケの原因と最善の対処法についてご紹介しましょう。
コケの原因は、胞子などが壁に引っついてどんどん増えていくことで起こります。胞子は適当な条件の元で発芽し、単独で成長して新しい個体を形成します。
雨や湿気などの水分がコケにとっては栄養となるため、胞子が成長し飛散により養分のついた外壁にコケがついてしまいます。
壁がでこぼこしているのもコケが発生しやすい条件となります。壁の溝になっている部分に胞子がつくことでコケが発生するのです。
コケは水分や胞子などの栄養分があれば成長します。そのため、家の日光が当たらない場所で水分さえあればいつの間にかコケが発生するのです。
また、日当たりの悪い外壁、凹凸している外壁はコケが発生しやすい条件となります。
以上の事柄にマイホームが該当しないか、チェックしてみましょう。
近所からコケの胞子が運ばれてマイホームにもコケが
目に見えなくてもコケはついていることがあります。特に風通しがよくない家は、見えなくてもコケがついていることがよくあります。
また、ご近所で日当たりの悪い北側にコケがある家があったりすると、凹凸した外壁に近所から飛散してきて、コケの胞子が運ばれてしまうこともあります。
周囲の環境が原因でマイホームにまで、コケがついてしまうなんてご存知でしたか?
コケが付いてしまった原因や過程はさまざまでも、解決策は同じです。
「コケを除去すること、予防すること、コケがつきにくい外壁にすること」…この3つの対策が基本です。では、ひとつずつ確認していきましょう。
コケを除去するためには、洗浄することが大切
コケを除去するためには、洗浄することが大切です。
高圧洗浄機で壁に水を吹きかける方法があります。高圧洗浄機はホームセンターでも売っているので、自分でも行えますがいくつか注意点があるので気をつけてください。
使用時には電気を使うのでモーター音が響きます。近所に騒音の迷惑をかけることもあるので、使う時間帯に注意するようにしてください。
また水圧が高いので、壁を傷めることがあります。同じ所に繰り返しあてない、こまめに水圧を替えるなどしてください。
清掃中は水や汚れが飛び散るため、レインコートやゴーグルをつけましょう。
また、高圧洗浄を塗装業者に依頼すれば、洗浄機は水圧が強くなり、屋根材の奥にまで届き、古い塗膜やコケなどを除去します。洗浄後に塗料を塗る際は充分な洗浄が必要なので、業者に相談するのもおすすめです。
バイオ高圧洗洗浄でコケや藻が発生しにくい外壁や屋根に!
洗浄の別の方法として、塩素系カビ取り剤などを使ったバイオ高圧洗洗浄というのもあります。はじめにバイオ洗浄液を散布し、カビやコケ、藻などを浮き上がらせた後に水の高圧洗浄でしっかり洗い流します。
最近は、バイオ高圧洗浄を行う業者も増えているようです。バイオ洗浄することでコケや藻が発生しにくい外壁や屋根になるので効果的な洗浄方法です。
洗浄後は、塗料でコーティングすることでコケの発生を防止することができます。
外壁塗装で使われる塗料は、「ウレタン・シリコン・フッ素」などが一般的です。やや価格が高くなりますが、効果が期待できるので、長い目で見るとお得な「光触媒塗料」をおすすめします。
光触媒塗料にはセルフクリーニング機能があり、汚れが付きにくく、ついた汚れも雨水と共に洗い流してくれます。耐久性が高くコケやカビが発生しにくいのが特徴です。
耐用年数はフッ素と同じくらいで15~20年ほどですが、工事単価が高くなり、シリコン塗料の2倍の料金になることもありますので、予算に余裕があり、コケやカビ、汚れが気になる方に適しています。
最後に、コケがつきにくい外壁にすることについてですが、凹凸のないフラットなコーティングの外壁に塗り替えリフォームすることが最適です。