カラーベスト屋根の高圧洗浄
カラーベストとは、一般的には、平板型の屋根材が多く占めますが、中には特殊な波型のスレート屋根材があり、2004年以前の製造であれば、石綿(アスベスト)可能性があり、2004年以降の製造であれば、ノンアスベストのスレート屋根材です。
ここでは、カラーベスト屋根の塗り替え塗装で失敗しないための予備知識を出来るだけわかりやすく、画像や動画を掲載しつつ少しづつ書いていきたいと思います。
まず、最初に頭に入れていただきたいのは、外壁などに比べ、屋根は建物にとって最も過酷な環境であるという事です。夏場は強い紫外線にさらされ、70℃にもなるくらい高温になり、また、凍てつく様な冬場には、寒風にさらされ、屋根が凍ってしまうくらい過酷な場所です。
下の写真は夏場カラーベストの表面温度を測定した写真です。表面温度が67℃まで上がっていました。
下の写真はカラーベスト屋根を早朝に撮った写真です。右側は東向きで日の出とともに凍りも解けてしまっていますが、西向きの屋根面はまだ完全に凍ったままです。
この建物全体を守る屋根は、昔の和瓦屋根ですと、野地板の上にたくさんの土をのせ、厚みのある和瓦で屋根を守っていましたが。たくさんの土を載せることで、夏場涼しく、冬場暖かい断熱性の高い屋根を実現していましたが、近年、特に1995年の阪神・淡路大震災以降、和瓦屋根に比べ、非常に軽く耐震性に優れ、また安価で美観性や建築時の施工性に優れたカラーベスト屋根材いわゆる軽量瓦といわれる屋根材(最近ではガルバニウム鋼板の金属瓦)が一派的に広く普及しました。
ただ、カラーベスト屋根の構造は、12mmのコンパネに約1mmの防水シート、約5mmのカラーベスト屋根材がほぼ2枚重ねになっていて、約22mmの非常に薄いつくりになっています。なので和瓦屋根と違って、夏場2階の部屋が蒸せるくらい暑くなり、寒冷地の冬場などは屋根裏側が結露などでコンパネが劣化することもあります。
下の写真は、防水シートの上にカラーベストを施工している写真です。この様にカラーベスト屋根は、非常に薄いスレートが2枚重ねになっているだけの屋根です。
普段目に見に見えない、過酷な環境のカラーベスト屋根ですが、塗装屋の私がいうのもなんなんですが、先ほども書いたように外壁と違って、お客様もほとんど目にしないので、一番手抜きしやすく、利益を出しやすい場所でもあります。あくまで手抜きをすればなんですが(笑)
1年を通して過酷な環境のカラーベスト屋根を塗り替え塗装でどのように守るかを少しづつ書いていきたいと思います。
つづいてカラーベスト屋根の高圧洗浄です。
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