【高校無償化の本質】学力を分けるのは「学校」ではなく「先生」

奥澤智宏

奥澤智宏

テーマ:トレーダーの日々の生活




2026年、いよいよ、私立高校の授業料無償化が進み、
「これで学力格差はなくなる」
そんな声も聞こえてきます。


ですが今日は、
もう一段深い視点からお話しします。


■ 学力は「先生」で変わる、は本当か?

まず前提として。
学力は、先生によって変わります。

これは感情論ではなく、
教育現場ではごく当たり前の事実です。

・同じ教科書
・同じ時間数
・同じ生徒レベル

それでも
先生が変わると、理解度も伸び方も変わる。

なぜなら、

・抽象を噛み砕けるか
・「なぜ?」を言語化できるか
・生徒の思考を一段上に引き上げられるか

ここに、
プロとそうでない先生の差が出るからです。


■ 公立と私立で「先生の集まり方」はどう違うのか


誤解してほしくないのですが、
もちろん、公立にも優秀な先生はたくさんいらっしゃいます。

ただし、構造が違います。

公立の場合
・異動がある
・部活・事務作業が多い
・教育以外の負担が大きい
・生徒の学力差が大きく、授業が合わせにくい

結果として
能力があっても力を出し切れない先生が生まれやすい。


私立の場合
・成果(進学実績)が評価に直結
・学校方針に合う人材が集まる
・教える内容・レベルを揃えやすい
・「教えること」に集中しやすい


つまり、
一流の先生が“残りやすい”構造なのです。


■ 無償化で起きる、静かな変化

ここからが本題です。

無償化によって起きるのは、
単なる「生徒の移動」ではありません。


・意欲の高い生徒が私立に集まる
・実績を出しやすい環境ができる
・教える側も「結果を出せる学校」を選ぶ


結果として、


「優秀な先生 × 優秀な生徒」


この組み合わせが、
私立に“再集積”していきます。

これは制度が悪いのではなく、
構造として自然な流れです。


■ 教育は「環境×人」で決まる

どれだけ優秀な先生でも、
環境が合わなければ力は出ません。

逆に、
良い先生が、
同じレベルの生徒に囲まれた瞬間、
学力は一気に伸びます。


無償化は、
この差を「見えにくく」する一方で、
実際には広げていく可能性が非常に高いです。


■ だから教育は、投資と同じ

私は投資教育をしていますが、
これは投資とまったく同じ構造です。

・誰から学ぶか
・どんな環境に身を置くか
・いつ判断するか

この差は、
時間が経つほど大きくなります。

「無償だから安心」
ではありません。

「選べるようになった今、何を選ぶか」

ここに、
教育の成果も、将来の資産形成も、
すべてが詰まっています。


教育も投資も
成果が出るところと出ないところの
選択と集中がどんどん進んでいきます。


公平にと作った制度が
格差が大きくなるという矛盾、
みなさんはどう考えますか?

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奥澤智宏
専門家

奥澤智宏(投資アナリスト)

ウェルネス総合投資アカデミー

心理学の資格を取得している事もあり「教育心理学」をレッスンに取り入れている投資アナリスト。難しい投資の専門用語も初心者にも分かるように、簡単な言葉で解説し、在校生からのサポート体制に関する評価も高い。

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