あなたの保険、本当に安心できるの?

奥澤智宏

奥澤智宏

テーマ:トレーダーの日々の生活



最近、ポストに保険の案内パンフレットが頻繁に入っています。

中を見てみると、

「資産形成をしながら将来の保障に備えられる」

と、魅力的なキャッチフレーズが。

大手の保険会社が提供しているため、
これを見て契約を検討する人も多いでしょう。

しかし、本当に「安心」できる商品なのでしょうか?

理系出身の私が、数値をもとに冷静に
安心できるのか計算してみました。


パンフレットに記載されていた
保険の条件は以下の通りです:

男性30歳
月保険料:10,000円

60歳で解約した場合の戻り率:120%(+72万円)

つまり、30年間で
360万円 → 432万円

に増えるということです。


一見、悪くないように思えますよね?


この運用結果を年利に換算してみると、
年利1.2% でした。


ここで疑問が生じます。


「この年利、物価上昇率に勝てるの?」


結論から言うと、残念ながら負けている
可能性が高いです。


なぜこんな低い利率になってしまうのでしょうか?


主な理由は以下の2つです:


・会社の利益と人件費が運用益から引かれている
・保険商品の仕組みを正確に理解していない(知識不足)


パンフレットには「戻り率120%」と魅力的に書かれていますが、
この数字に惑わされがちです。
しかし、30年間でたった20%しか増えていないという現実…。


これはむしろ、資産を減らしているようなものです。


では、自分で運用したらどうなるでしょう?


例えば、テクニカル分析のスキルを身に付け、
年利10%の運用を実現した場合をシミュレーションしてみます:

男性30歳
月積立額:10,000円
30年間運用
この条件で運用した結果は、なんと…

360万円 → 2,081万円


この結果を見ると明らかです。
保険会社に任せるよりも、自分で運用する方が
圧倒的に高いリターンを得られる可能性があります。


保険の「安心感」は確かに魅力的ですが、
会社の利益や人件費の負担を考えると、
自分で資産を運用する方が合理的であると感じませんか?


あなたが加入している保険、そしてこれから検討する保険は、
本当に将来の安心を保証してくれるものですか?


今一度、自分にとって最適な選択を考えてみてください。

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奥澤智宏
専門家

奥澤智宏(投資アナリスト)

ウェルネス総合投資アカデミー

心理学の資格を取得している事もあり「教育心理学」をレッスンに取り入れている投資アナリスト。難しい投資の専門用語も初心者にも分かるように、簡単な言葉で解説し、在校生からのサポート体制に関する評価も高い。

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