葬儀費用は兄弟でどう分けるべき?揉めないための分担方法を解説

皆様、こんにちは。
株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。
告別式や出棺前のお別れの時間に、「これを棺に入れてあげてもいいですか」と聞かれることがあります。
故人様が大切にしていた写真、手紙、服、好きだったお菓子、趣味の道具。ご家族としては、少しでもその方らしく旅立ってほしいと思われるのは自然なことです。
一方で、棺に入れるものは何でもよいわけではありません。火葬の際に燃え残ったり、遺骨を傷つけたり、火葬炉の設備に影響したりするものは避ける必要があります。
この記事では、棺に入れてはいけないもの、入れられることが多いもの、判断に迷いやすい副葬品の考え方を、葬儀の現場目線で整理します。
- 棺に入れてはいけないものの基本
- 写真、手紙、衣類、食べ物で迷う時の判断基準
- 眼鏡、時計、スマホ、アクセサリーを入れたい時の注意点
- 火葬場や葬儀社へ事前確認すべき場面
- 故人様らしさを大切にしながら安全に見送る考え方
結論:棺に入れるものは「燃えるか」だけで判断しない
棺に入れる副葬品は、「燃えるものなら何でもよい」と考えられがちです。しかし、実際には燃え方、量、素材、火葬炉への影響、遺骨への付着、環境面まで考える必要があります。
大阪市の市立斎場の案内でも、副葬品が原因で遺骨や火葬炉を傷つけたり、環境汚染につながったりする場合があるとして、プラスチック製品、ガラス製品、金属製品、スプレー、ライター、電池、缶類、布団、書籍、果物、ドライアイスなどを入れないよう案内されています。
棺に入れるものは、故人様への思いだけでなく、遺骨をきれいに残すこと、火葬を安全に行うことを基準に選ぶことが大切です。
判断に迷った時は、その場で無理に入れず、葬儀社や火葬場へ確認してください。火葬場によって運用が異なることもあるため、「一般的には大丈夫」と聞いたものでも、地域や斎場のルールを優先するほうが安心です。
通夜や告別式の流れ全体を確認したい方は、通夜と告別式の違いは?喪主側が知っておきたい流れ・参列範囲・準備も参考になります。お別れの時間がどの場面にあるかを知っておくと、副葬品の準備も落ち着いて進めやすくなります。
棺に入れてはいけないものの代表例
棺に入れてはいけないものは、大きく分けると、燃えにくいもの、溶けて付着するもの、爆発のおそれがあるもの、環境や遺骨に影響しやすいものです。
- プラスチック製品
- ガラス製品
- 金属製品
- スプレー缶、ライター、電池、缶類
- 分厚い書籍、布団、大きな果物
- カーボン素材の品物
- ドライアイス
たとえば、眼鏡、時計、スマートフォン、携帯電話、ゲーム機、ゴルフクラブ、釣り道具、金属製のアクセサリーなどは、思い出の品であってもそのまま棺に納めるのは避けるのが基本です。燃え残りや破損だけでなく、遺骨に溶けた金属やガラスが付着する心配があります。
「故人様が愛用していたもの」でも、金属、ガラス、電池、プラスチックが含まれるものは、棺に入れず別の形で手元に残す方法を考えましょう。
ペースメーカーが入っている場合も、必ず事前に葬儀社へ伝えてください。火葬場への申込み時に共有が必要になることがあります。ご家族が把握していない場合もあるため、病院や施設から説明を受けた内容は、遠慮なくそのままお知らせいただければ大丈夫です。
入れられることが多い副葬品と注意点
棺に入れられることが多いものは、少量の紙類、手紙、写真、薄手の衣類、花などです。ただし、これも量や素材によって判断が変わります。
手紙は、故人様へ伝えたい言葉を残す副葬品として選ばれることが多いです。紙一枚、封筒一通ほどであれば問題になりにくいですが、厚いアルバムや束になった書類は避けたほうがよいでしょう。
写真も、数枚であれば入れられることがあります。ただし、写真には表面加工があるため、斎場や葬儀社の判断を確認してください。また、写真に生きている方が写っている場合、「一緒に連れて行かれるようで気になる」と感じるご親族もいます。迷う時は、故人様だけが写っている写真を選ぶか、コピーを使う方法もあります。
入れられる副葬品でも、大量に入れる、厚みがある、加工素材が多い場合は避ける判断になることがあります。少量で、燃え残りにくい形に整えることが基本です。
衣類は、薄手の服であれば入れられることがあります。ただし、ファスナー、金具、ボタン、合成皮革、厚手の中綿が多いものは注意が必要です。故人様が好きだった服をすべて入れるのではなく、一部を切り取った布、ハンカチ、薄手のスカーフなどにする選択もあります。
焼香やお別れの作法が不安な方は、葬儀の焼香のやり方は?回数・順番・宗派が分からない時の参列マナーもあわせて確認しておくと、出棺前の時間を落ち着いて迎えやすくなります。
写真・手紙・食べ物で迷う時の考え方
副葬品で特に相談が多いのは、写真、手紙、食べ物です。どれも故人様への思いが込められやすいものですが、注意点があります。
手紙は、ご家族それぞれが一通ずつ用意されることもあります。その場合は、厚い便箋や装飾の多いカードではなく、薄い紙に短く書くとよいでしょう。金属の飾り、プラスチックのシール、ラメ、リボンなどは外しておくほうが安心です。
食べ物は、好きだったお菓子や果物を入れたいというご希望がよくあります。小さなお菓子を少量、紙に包む程度であれば相談できることもありますが、水分の多い果物、大きな食品、缶詰、瓶、ペットボトルは避けてください。
食べ物を入れたい時は、「容器ごと」ではなく、少量を紙に包む、または祭壇に供えてから見送るなど、別の形にするほうが安全です。
写真については、原本を入れると手元に戻りません。後からご家族が見返したくなることもあります。大切な写真はコピーを使う、または式場に飾ってお別れの時間に見ていただく方法もあります。
家族葬で誰にお別れの時間を設けるか迷う場合は、家族葬はどこまで呼ぶ?親族範囲・友人への案内・後から揉めない伝え方も参考になります。副葬品の準備は、参列範囲や親族の気持ちとも関係するためです。
愛用品を入れられない時の代わりの残し方
故人様の愛用品を棺に入れられないと分かると、「せっかく持ってきたのに」と寂しく感じる方もいらっしゃいます。その気持ちは当然です。ただ、入れられないものにも、別の残し方があります。
たとえば、眼鏡や時計は棺に入れず、お別れの時間だけそばに置くことがあります。スマートフォンや趣味の道具も、棺には納めず、式場で写真や思い出の品として飾る方法があります。
- 棺に入れず、式場に飾る
- 写真を撮って思い出として残す
- 一部だけ紙や布にして納める
- 形見分けとして家族が保管する
- 手紙に思い出を書いて代わりに入れる
副葬品は「入れること」だけが供養ではありません。故人様らしい品をそばに置き、家族で思い出を語ることも、大切なお別れの形です。
大切なのは、火葬の安全と、ご遺骨をきれいにお返しすることです。ご家族の思いを無理に切り捨てるのではなく、入れられる形に変える。現場では、その折り合いを一緒に考えることが多くあります。
出棺前に確認しておきたいこと
副葬品は、告別式の直前や出棺前に慌てて決めるより、前日までにある程度整理しておくと安心です。葬儀の打ち合わせで、「棺に入れたいものがあります」と葬儀社へ伝えてください。
火葬場によって、入れられないものの説明や判断が少し変わることがあります。大阪市立斎場を利用する場合は、大阪市の公式案内に副葬品の注意点が掲載されています。詳しく確認したい方は、大阪市の市立斎場のご案内も参照してください。
副葬品で迷った時は、当日に棺へ入れる直前ではなく、葬儀社との打ち合わせ時点で確認しておくことが一番確実です。
出棺後は、基本的に棺の中を入れ替えることはできません。ご家族で意見が分かれそうなものは、事前に「これは入れる」「これは飾る」「これは家族で持ち帰る」と分けておきましょう。
火葬後に必要になる書類については、火葬許可証をなくしたら?納骨前に必要な再発行の手順を解説も役立ちます。副葬品とは別の話ですが、火葬と納骨の前後では、書類の保管も同じくらい大切です。
まとめ
棺に入れる副葬品は、故人様への思いを形にする大切なものです。ただし、何でも入れられるわけではありません。安全に火葬を行い、ご遺骨をきれいに残すために、素材や量を確認する必要があります。
- 金属、ガラス、電池、プラスチック、スプレー類は避ける
- 厚い本、布団、大きな果物など燃えにくいものも注意
- 手紙、写真、薄手の衣類は少量なら相談しやすい
- 愛用品を入れられない時は、飾る、写真に残す、形見分けにする
- 迷う副葬品は葬儀社や火葬場へ事前確認
ご家族にとって、副葬品を選ぶ時間は、故人様との思い出をもう一度たどる時間でもあります。だからこそ、「だめです」と一言で終わらせるのではなく、どのような形なら思いを残せるかを一緒に考えることが大切だと思っています。
私たち大阪セレモニーでは、出棺前のお別れの時間、副葬品の選び方、火葬場ごとの注意点まで、ご家族の気持ちに寄り添いながら確認しています。大切な品をどう扱えばよいか迷われた時は、遠慮なくご相談ください。
株式会社大阪セレモニー


