「故人のSNS、どうすればいい?死亡の連絡は誰がどこまで?」

大阪セレモニーの山田泰平です。
ご家族を見送ったあと、四十九日が過ぎてしばらくすると、初めてのお盆が近づいてきます。これを初盆(はつぼん)、または新盆(にいぼん・あらぼん)と呼びます。
「初盆は普通のお盆と何が違うのか」「何をどこまで準備すればいいのか」「お坊さんを呼ぶべきか」。こうしたご相談は、毎年この時期になると本当に多くいただきます。
初盆は、故人様が亡くなって初めて家に帰ってこられるとされる、特別なお盆です。とはいえ、特別だからこそ難しく考えすぎてしまい、かえって戸惑うご家族も少なくありません。
この記事では、初盆の準備を「いつ」「何から」始めればよいのかを、順番に整理します。
- 初盆と通常のお盆の違い
- 初盆を迎える時期と地域による差
- 当日までにそろえておくもの
- 当日の流れとお布施の考え方
結論:初盆の準備は「時期の確認」から始める
初盆の準備で最初にすべきことは、自分の家の初盆が「今年なのか、来年なのか」を確認することです。
初盆は、四十九日の法要が終わったあとに迎えるお盆を指します。亡くなった時期によっては、最初のお盆までに四十九日が済んでいないことがあります。
四十九日がまだ済んでいないうちにお盆が来る場合、その年は初盆とせず、翌年のお盆を初盆とするのが一般的です。
たとえば、お盆の直前に故人様を見送った場合、その年のお盆ではまだ四十九日を迎えていません。この場合は無理にその年に初盆を行わず、翌年に行います。判断に迷うときは、菩提寺(ぼだいじ:先祖の供養をお願いしているお寺)や葬儀社に確認すると安心です。
初盆と通常のお盆の違い
お盆は、ご先祖様の霊をお迎えして供養する、日本に古くからある行事です。その中でも初盆は、故人様が亡くなって初めて迎えるお盆として、通常よりも丁寧に営まれます。
通常のお盆は、家族や親族だけで静かに過ごすことが多いものです。一方で初盆は、生前親しかった方や近い親族をお招きし、僧侶を呼んで読経していただくなど、法要に近い形で行うことが多くなります。
違いを整理すると、次のようになります。
- 初盆は故人様が亡くなって初めて迎えるお盆
- 通常のお盆より丁寧に営むことが多い
- 僧侶を招いて読経をお願いする家庭が多い
- 白い盆提灯を用意する地域がある
- 親族や知人を招く場合がある
ただし、どこまで丁寧に行うかは、地域やご家庭、宗派によってかなり差があります。盛大に営む地域もあれば、家族だけで静かに過ごす地域もあります。形式にとらわれすぎず、ご家族とお寺の考えに沿って進めることが大切です。
初盆を迎える時期
お盆の時期は、地域によって違います。
多くの地域では8月13日から16日ごろにお盆を迎えます。一方で、東京の一部や地域によっては、7月13日から16日ごろに行うところもあります。
そのため、初盆の準備も、自分の地域のお盆がいつなのかを基準に進めます。一般的なお盆の流れは、次のようになります。
- 13日に迎え火をたいて故人様をお迎え
- 14日・15日は供養して過ごす
- 16日に送り火をたいてお見送り
迎え火や送り火は、住宅事情から実際の火をたけないご家庭も増えています。その場合は、盆提灯の明かりで代える、玄関先に小さな灯りを置くなど、できる範囲で構いません。大切なのは形式そのものより、故人様を思う気持ちです。
当日までにそろえておくもの
初盆の準備は、お盆の1か月ほど前から少しずつ進めると慌てません。地域や宗派によって必要なものは変わりますが、よく用意されるものを挙げます。
- 盆提灯(初盆は白提灯を用意する地域が多い)
- 精霊棚(しょうりょうだな)やお供えの台
- お供え物(果物、菓子、故人様の好物など)
- お花
- おりん、線香、ろうそく
- 僧侶へのお布施
特に迷いやすいのが盆提灯です。初盆では、清らかさを表す白い提灯(白紋天:しろもんてん)を用意する地域があります。白提灯は初盆の一度だけ使い、送り火のあとに処分するのが一般的です。一方、絵柄の入った盆提灯は、毎年くり返し使うものとして用意します。
地域によっては、親族が白提灯を贈る習わしのところもあります。近年は提灯の代わりに「御提灯代」としてお金を包む形も増えています。地域の慣習が分からないときは、年長の親族やお寺に尋ねるのが確実です。
精霊馬(しょうりょううま)といって、きゅうりやなすに割り箸を刺して馬や牛に見立てるお供えを用意する地域もあります。これも必ず必要なものではなく、地域やご家庭の習わしに合わせて構いません。
僧侶を招くかどうかと依頼の進め方
初盆では、僧侶を招いて読経していただく家庭が多くあります。お盆の時期はお寺が大変混み合うため、依頼は早めに行うことが大切です。
初盆の法要をお願いするなら、お盆の1か月前までには菩提寺へ連絡し、日時を相談しておくと安心です。
お盆は多くの家が同じ時期に法要を希望するため、直前では希望の日時が取りにくくなります。読経をお願いする場合は、次の点を相談しておきましょう。
- 初盆の法要をお願いしたい旨
- 希望する日にちと時間帯
- 自宅で行うか、お寺で行うか
- 会食や会場の有無
- 当日の流れと所要時間
菩提寺がない、どこに頼めばよいか分からないという場合もあります。そうしたときは、葬儀を担当した葬儀社に相談すると、僧侶の手配について案内を受けられることがあります。
当日の流れとお布施の考え方
初盆の当日は、僧侶による読経のあと、参列した方とともに故人様を偲びます。会食を設ける場合もあれば、読経と焼香のみで簡素に行う場合もあります。
一般的な当日の流れは、次のようになります。
- お迎えの準備と盆提灯の点灯
- 僧侶の到着と読経
- 参列者の焼香
- 僧侶の法話
- 会食、または茶菓のおもてなし
- お見送り
お布施は、読経していただいた僧侶へお渡しする謝礼です。金額は宗派や地域、法要の規模によって幅があり、決まった額があるわけではありません。
金額の目安が分からないときは、菩提寺に直接「皆さまはどのくらい包まれていますか」と尋ねても失礼にはあたりません。あわせて、僧侶に遠方から来ていただく場合の御車代、会食を辞退された場合の御膳料を別に包むこともあります。
招いた方へは、引き出物(お返し)を用意するのが一般的です。当日いただくお供えや御提灯代へのお返しとして、消えものと呼ばれる菓子や日用品などを選ぶことが多くなっています。
初盆を迎えるご家族へ
初めての準備は、分からないことばかりで不安になるものです。けれども、初盆で何より大切なのは、立派に整えることではありません。故人様を思い、家族でその人を偲ぶ時間を持つことです。
形式や地域の習わしに迷ったときは、一人で抱え込まず、年長の親族やお寺、葬儀社に遠慮なく尋ねてください。地域ごとの違いが大きい行事だからこそ、確かな相手に確認することが、いちばんの近道です。
まとめ
初盆は、故人様が亡くなって初めて迎える特別なお盆です。準備は、まず自分の家の初盆が今年なのか翌年なのかを確認することから始めます。
その上で、お盆の1か月前を目安に、僧侶への依頼、盆提灯やお供えの用意を少しずつ進めると、慌てずに当日を迎えられます。
- 初盆は四十九日を終えてから迎える最初のお盆
- 四十九日前にお盆が来る年は翌年を初盆とする
- お盆の時期は地域で7月と8月に分かれる
- 僧侶への依頼と提灯の準備は1か月前を目安に
- 形式より故人様を偲ぶ気持ちを大切にする
大切な方を亡くされて初めて迎えるお盆は、寂しさがこみ上げる時間でもあります。だからこそ、ご家族で集まり、故人様との思い出を語り合う機会にしていただければと思います。
大阪セレモニーでは、ご葬儀のあとの法要やお盆の迎え方についても、できる限り分かりやすくご案内しています。困ったときは、ご家族だけで抱え込まず、早めにご相談ください。
株式会社大阪セレモニー


