おひとりさま女性の終活|50代から始める!最低限やっておくべきこと3選

山田泰平

山田泰平

テーマ:終活

皆様、こんにちは。
株式会社大阪セレモニー(https://osakaceremony.com)代表の山田泰平です。

ご自身のキャリアやライフスタイルを確立し、自由に生きる「おひとりさま」の女性が増えています。

その一方で、「もし自分に何かあったら、誰が後始末をしてくれるのだろう」「誰にも迷惑をかけずに、自分らしい最期を迎えたい」といった、漠然とした不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんな不安を「安心」に変える活動が「終活」です。

そこで今回は、特に「おひとりさま女性が、最低限これだけはやっておくべき終活」を3つのポイントに絞って、

  • 「お金」の準備と見える化
  • 最強の備え「死後事務委任契約」とは?
  • 想いを伝える「エンディングノート」の書き方


などを、分かりやすく解説していきます。

【結論】「お金の準備」「手続きの依頼」「想いの記録」の3つが必須。特に「死後事務委任契約」が最善の備えに

おひとりさま女性が誰にも迷惑をかけず、自分らしい最期を迎えるために最低限やっておくべき終活は、以下の3つです。

  1. 「お金」の準備と整理
  2. 法的な効力を持つ「死後事務委任契約」の締結
  3. 自分の想いを詳細に記す「エンディングノート」の作成


これらを準備しておくことで、ご自身が亡くなった後や、認知症などで判断能力が低下してしまった場合に、残された友人や遠縁の親族に過度な負担をかけることなく、ご自身の望む形で手続きを進めてもらうことができます。

特に、信頼できる人に法的な権限をもって死後の手続きを託せる「死後事務委任契約」は、おひとりさまにとって、何よりも心強いお守りとなります。

元気で判断能力がしっかりしている「今」だからこそ、ご自身の未来のために、一歩を踏み出すことが何よりも大切です。

1. まずは「お金」の準備と見える化。3つの費用を把握しよう

終活の第一歩は、お金の不安をなくすこと。

ご自身の資産を「見える化」し、将来必要となる費用を把握しておきましょう。


準備すべき3つの費用:
①老後の生活・医療・介護費用:
現在の生活費に加え、将来病気になった際の医療費や、介護が必要になった場合の施設入居費などをシミュレーションします。


②葬儀・お墓の費用:
ご自身の希望する葬儀(直葬、一日葬など)やお墓(納骨堂、樹木葬など)の費用を把握します。
葬儀社に生前見積もりを依頼すると、具体的な金額が分かり安心です。


③死後の整理費用:
役所手続き、遺品整理、家の片付け、ペットの引き取り先探しなど、死後に発生する様々な手続きや整理にかかる費用です。

これらの費用と、ご自身の資産(預貯金、保険、不動産、有価証券など)の一覧を作成し、エンディングノートなどにまとめておきましょう。

どこに何があるかを明確にしておくだけで、残された人の負担を劇的に減らすことができます。

2. 誰にも迷惑をかけない最強の備え「死後事務委任契約」

おひとりさまの最大の懸念は、「自分が死んだ後、誰が役所の手続きや葬儀の手配をしてくれるのか」という点です。

この問題を法的に解決するのが「死後事務委任契約(しごじむいにんけいやく)」です。


死後事務委任契約とは:
生前のうちに、信頼できる人(友人、甥姪など)や専門家(司法書士、NPO法人など)と契約を結び、ご自身が亡くなった後の様々な手続きを正式に依頼しておく制度です。


メリット:

  1. 法定相続人ではない友人などにも、法的な権限をもって手続きを任せることができる。
  2. ご自身の希望通りの葬儀や納骨を実現できる。
  3. 役所への届出、各種契約の解約、SNSアカウントの削除、遺品整理まで、面倒な手続きをすべて任せられる。



この契約は、ご本人の意思を法的に実現するための非常に強力な手段です。

契約書は、後々のトラブルを防ぐためにも、公証役場で「公正証書」として作成しておくことを強くお勧めします。

司法書士や行政書士、あるいは私たち葬儀社にご相談いただければ、信頼できる専門家をご紹介することも可能です。

3. 自分の想いを正確に伝える「エンディングノート」の活用法

死後事務委任契約が法的な「手続き」の備えである一方、エンディングノートはご自身の詳細な「想い」を伝えるための大切なツールです。

エンディングノートに書いておくべきこと:

  1. 基本情報:自分のプロフィール、大切な人の連絡先リスト、かかりつけ医など。
  2. 医療・介護の希望:延命治療を望むか、告知を希望するかなど、デリケートな意思表示。
  3. 葬儀・お墓の希望:希望する葬儀の形式、呼んでほしい友人、流してほしい音楽、遺影に使ってほしい写真など、死後事務委任契約を補完する具体的な内容。
  4. 財産について:資産の一覧と保管場所(銀行口座、証券会社、保険、印鑑、パスワードなど)。
  5. ペットのこと:もしもの時に、誰に託したいか、飼育に関するお願いなど。
  6. 大切な人へのメッセージ:感謝の言葉や伝えたい想い。


エンディングノート自体に法的効力はありませんが、残された人が迷わずに手続きを進めるための「取扱説明書」となり、ご自身の意思を尊重してもらう上で絶大な効果を発揮します。

書き終えたら、その保管場所を、死後事務を委任した相手に必ず伝えておきましょう。

【まとめ】元気な今が始めどき。「自分らしい最期」のための終活を

おひとりさまにとって、終活は決してネガティブなものではなく、「自分らしい人生を、最後まで自分らしく締めくくる」ための、前向きで大切な準備です。

では、本日のポイントをまとめます。

  • おひとりさま女性の終活は「お金」「手続き」「想い」の3本柱で考える。
  • まずは「お金の見える化」。老後資金、葬儀費用、死後整理費用を把握し、資産リストを作成する。
  • 「死後事務委任契約」は、法的な効力で死後の手続きを託せる、おひとりさまにとって必須の備え。
  • 「エンディングノート」でご自身の詳細な希望や想いを遺し、死後事務を任せた人をサポートする。
  • 専門家(司法書士、葬儀社など)の力も借りながら、心身ともに元気なうちに、少しずつでも準備を始めることが何よりも大切。


私たち葬儀社では、生前のご葬儀の相談はもちろんのこと、お墓や納骨、死後の手続きに関するお悩みにも、専門家と連携しながらお応えしています。

株式会社大阪セレモニ―

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山田泰平
専門家

山田泰平(葬儀)

株式会社大阪セレモニー

当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

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