【2025年最新版】家族葬・密葬・直葬(火葬式)の違いとは?費用と流れを徹底比較

山田泰平

山田泰平

テーマ:葬儀の知識

皆様、こんにちは。
株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。

「家族葬と密葬って、同じじゃないの?」

「直葬(火葬式)という言葉を聞くけど、具体的にどんなお葬式?」

近年、葬儀の形は多様化しており、特に小規模な葬儀について、これらの違いが分からず混乱してしまう、というお声をよくお聞きします。

一見似ているように見えますが、実は目的や内容が全く異なるため、安易に選んでしまうと後でトラブルになる可能性もあります。

そこで今回は、「家族葬・密葬・直葬の違い」をテーマに、

  • それぞれの葬儀形式の目的と流れ
  • 費用相場の比較
  • メリット・デメリットと選ぶ際の注意点
  • 後悔しないための選び方のポイント


などを、図解も交えながら分かりやすく解説していきます。

【結論】最大の違いは「本葬の有無」と「儀式の有無」。故人と遺族の意向に沿った形式を選ぶことが重要

「家族葬」「密葬」「直葬(火葬式)」の3つは、全く異なる目的を持つお葬式です。

家族葬:
ご家族やごく親しい方々だけで、通夜・告別式を行い、そこで葬儀を完結させる形式です。


密葬:
後日、会社の同僚や友人などを招いて「本葬」や「お別れ会」を行うことを前提として、まずは近親者だけで行う内々のお葬式です。


直葬(火葬式):
通夜・告別式といった儀式を一切行わず、火葬のみで故人様をお見送りする最もシンプルな形式です。


どの形式を選ぶかは、故人様の社会的立場や、ご遺族が「どのように故人を見送りたいか」という意向によって決まります。

それぞれの特徴とメリット・デメリットを正しく理解し、ご親族ともよく相談した上で、後悔のない形を選ぶことが何よりも大切です。

1. 一目でわかる!家族葬・密葬・直葬(火葬式)の違い

まずは、それぞれの特徴を比較表で見てみましょう。


項目家族葬密葬直葬(火葬式)
目的家族中心で静かに見送る本葬の前に内々でお別れ儀式をせず火葬のみ行う
通夜・告別式行う基本的に行う行わない
後日の本葬ないある(前提)ない
主な参列者家族・親族・親しい友人家族・ごく一部の親族家族数名
費用相場40万円~100万円30万円~80万円10万円~30万円


2. 【家族葬】とは? 家族・親族で完結するお葬式

現在、最も広く選ばれている小規模葬儀の形です。

目的:
周囲に気兼ねすることなく、ご家族や親しい方々だけで、ゆっくりと故人様とのお別れの時間を過ごすこと。


流れ:
基本的に一般葬と同じで、通夜・告別式・火葬といった一連の儀式を執り行います。


メリット:

  1. 参列者への対応に追われず、故人を偲ぶことに集中できる。
  2. 一般葬に比べて費用を抑えられる。



デメリット:

  1. 後から訃報を知った方々が、自宅へ弔問に訪れる可能性があり、その対応が必要になる。
  2. 参列者をどこまで呼ぶかで、親族間で意見が分かれることがある。


3. 【密葬】とは? 「本葬」を前提とした内々のお葬式

著名人や企業の経営者などが亡くなられた際に、よく用いられる形式です。

目的:
会社の関係者や多くの友人を招く「本葬(社葬やお別れ会)」の準備に時間がかかるため、その前に、まずはごく近親者だけで落ち着いて火葬までを済ませること。


流れ:
近親者のみで通夜と最低限のお別れを行い、火葬します。
後日、改めて多くの方を招いて「本葬」として告別式やお別れ会を開きます。


メリット:

  1. まずは家族だけで、静かにお別れに集中できる。
  2. 社会的なお別れの場(本葬)の準備を、時間をかけて周到に行える。



デメリット:

  1. 葬儀を二段階で行うため、トータルの費用や手間は、一般葬よりも大きくなることが多い。


4. 【直葬(火葬式)】とは? 儀式を省略した最もシンプルな形

費用や時間をかけずに、最低限のお見送りをしたい場合に選ばれます。

目的:
宗教的な儀式を省略し、ごく限られたご家族だけで火葬にてお見送りすること。


流れ:
ご逝去後、ご遺体を安置場所(自宅や安置施設)へ搬送し、法律で定められた24時間以上が経過した後に、火葬場へ移動し、火葬・収骨を行います。
火葬炉の前で、簡単なお別れや僧侶による読経を行うことも可能です。


メリット:

  1. 葬儀費用を大幅に抑えることができる。
  2. ご遺族の身体的・精神的な負担や、拘束時間が最も少ない。



デメリット:

  1. お別れの時間が非常に短く、「十分に供養できなかった」と後悔する方もいる。
  2. 親族や、お付き合いのある菩提寺(お寺)から理解を得られず、トラブルになることがある。(※特に納骨を断られるケースに注意が必要です)


【まとめ】故人と遺族の想いを第一に。トラブル防止には事前相談が不可欠

それぞれの葬儀形式には、一長一短があります。どの形が最適かは、ご家庭の状況によって全く異なります。

では、本日のポイントをまとめます。

  • 「家族葬」は、近親者だけで儀式を行い、葬儀を完結させる形。
  • 「密葬」は、後日の「本葬」を前提とした、近親者だけの事前のお葬式。
  • 「直葬(火葬式)」は、通夜・告別式を行わない、火葬のみの最もシンプルな形。
  • 特に「直葬」を選ぶ際は、親族や菩-提寺の理解を得られるか、事前に必ず確認することがトラブル回避の鍵。
  • どの形式が良いか迷ったら、まずは葬儀社に相談し、それぞれのメリット・デメリットを詳しく聞いた上で、ご家族で話し合って決めることが大切。


故人様をどのように送りたいか、残されたご家族がどのようなお別れを望むか。そのお気持ちに寄り添い、最適な形をご提案するのが、私たち葬儀社の役割です。

どんな些細な疑問でも、どうぞお気軽にご相談ください。

株式会社大阪セレモニー

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山田泰平
専門家

山田泰平(葬儀)

株式会社大阪セレモニー

当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

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