「新しく買った仏壇、開眼供養ってしないといけないの?」
皆様、こんにちは。
株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。
お葬式が終わった後、多くの方が次に考えることの一つが「お墓」のことではないでしょうか?
故人様が安らかに眠る場所であり、残された家族が故人を偲び、手を合わせるための大切な場所。
しかし、いざお墓を建てよう、あるいは維持していこうと考えると、「一体どれくらいの費用がかかるのだろう?」と、その金額に不安を感じる方も少なくないはず。
お墓は、決して安い買い物ではありません。
建立にはまとまった費用が必要ですし、建てた後も維持管理費がかかり続けます。
「お墓の値段って、何で決まるの?」
「最近のお墓の相場はどれくらい?」
「少しでも費用を抑える方法はないのかな?」
今回は、そんなお墓に関する「費用」に焦点を当て、
- お墓にかかる費用の内訳(何にいくらかかるのか)
- 一般的な費用の最新相場
- お墓選びで後悔しないための基礎知識
- 賢く費用を抑えるための節約術
お墓の費用、大きく分けて3種類!その内訳とは?
お墓にかかる費用は、大きく以下の3つのカテゴリーに分けることができます。
1.永代使用料(えいたいしようりょう):土地を使う権利の費用
内容: お墓を建てるための土地(墓所区画)を永代にわたって使用する権利を得るための費用です。「墓地代」「土地代」と呼ばれることもありますが、土地の所有権を買うわけではなく、あくまで「使用権」を得るためのものです。
相場: 墓地の立地(都市部か郊外か)、区画の広さ、墓地の種類(寺院墓地、公営墓地、民間霊園)によって大きく異なります。
都市部や人気の霊園では高額になる傾向があり、1区画あたり数十万円~数百万円、場合によってはそれ以上かかることも。
郊外や公営墓地では比較的安価な場合が多く、十数万円~というケースもあります。
ポイント: 同じ墓地内でも、角地や日当たりの良い場所など、条件の良い区画は高めに設定されていることがあります。
2.墓石工事費用:お墓本体の費用
内容: 墓石そのものの費用と、その設置工事にかかる費用です。これが一般的に「お墓の値段」としてイメージされる部分かもしれませんね。
墓石代: 使用する石の種類(御影石が一般的ですが、国内外様々な種類があります)、石の使用量(大きさ、デザイン)、加工の難易度(彫刻など)によって価格が大きく変動します。
工事費: 基礎工事、石材の据え付け、文字彫刻、外柵(墓所の囲い)や付属品(花立、香炉、灯篭など)の設置費用などが含まれます。
相場: こちらも石の種類やデザイン、大きさによってピンキリですが、一般的に100万円~300万円程度がボリュームゾーンと言われています。シンプルなデザインや、比較的小さな墓石であればこれより安価に、逆に高級な石材を使ったり、凝ったデザインにしたりすると、数百万円以上になることもあります。
ポイント: 石材店によって、得意な石の種類やデザイン、価格設定が異なります。複数の石材店から見積もりを取ることが重要です。
3.管理費(年間管理料):お墓を維持するための費用
内容: 墓地全体の共有スペース(通路、水道設備、緑地など)の維持管理や清掃、管理事務所の運営などのために、毎年支払う費用です。
相場: こちらも墓地の種類や運営主体によって異なりますが、年間数千円~2万円程度が一般的です。都心の一等地にあるような寺院墓地などでは、これより高額な場合もあります。
ポイント: この管理費は、お墓がある限り永続的に支払い続ける必要があります。滞納すると、最悪の場合、墓地の使用権を取り消されてしまう可能性もあるため注意が必要です。
【最新相場】お墓を新しく建てる費用の総額目安
上記3つの費用を合計した、お墓を新しく建てる際の総額費用の目安としては、
総額:150万円 ~ 400万円程度
が、一つの目安と言えるでしょう。(もちろん、地域や選択する内容によってこれより安くも高くもなります)
永代使用料、墓石工事費用、そして初年度の管理費が含まれるイメージです。
後悔しないお墓選び!知っておきたい基礎知識
費用だけでなく、お墓選びで後悔しないためには、以下の点も考慮しましょう。
寺院墓地: お寺の境内にある墓地。檀家になる必要がある場合が多い。手厚い供養が期待できる一方、お寺の行事への参加などが求められることも。
公営墓地: 自治体が運営する墓地。宗教不問で、永代使用料や管理費が比較的安い。ただし、申し込み資格(その自治体の住民であることなど)があり、希望者が多く抽選になることも。
民間霊園: 宗教法人が運営主体となっていることが多いが、宗教不問の場合が多い。区画の広さやデザインの自由度が高い、設備が充実しているなどのメリットがある一方、費用は比較的高めな傾向。
立地・アクセス: 自宅からお墓参りに行きやすい場所か?交通の便は良いか?将来、高齢になった時でも通いやすいか?などを考慮しましょう。
墓地の環境・設備: 陽当たり、水はけ、バリアフリー対応、休憩所、駐車場、水道設備などが整っているか、実際に現地を見学して確認しましょう。
宗教・宗派の条件: 特定の宗教・宗派でないと入れない墓地もあります。購入前に必ず確認しましょう。
承継者の問題: 将来、誰がお墓を維持管理していくのか?承継者がいない場合は、永代供養付きのお墓や、墓じまいなども視野に入れる必要があります。
賢く費用を抑える!お墓の節約術
「少しでも費用を抑えたい…」そう考える方のために、いくつかの節約術をご紹介します。
公営墓地を検討する: 可能であれば、お住まいの自治体の公営墓地は、費用を抑える有力な選択肢です。(ただし、申し込み条件や抽選があります)
墓所の区画を小さめにする: 区画が小さければ、永代使用料も墓石工事費用も抑えられます。最近はコンパクトなお墓も増えています。
墓石のデザインをシンプルにする: 複雑なデザインや彫刻は費用がかさみます。シンプルで洗練されたデザインを選ぶのも良いでしょう。
石の種類を見直す: 墓石に使われる石材は様々です。国産の高級な石材にこだわらず、品質の良い外国産の石材なども検討に入れると、費用を抑えられる場合があります。ただし、安価すぎる石材は耐久性に問題がある可能性もあるため、石材店によく相談しましょう。
複数の石材店から相見積もりを取る: 墓石工事費用は、石材店によって差が出やすい部分です。必ず複数の業者から、同じような条件で見積もりを取り、比較検討しましょう。値引き交渉の余地がある場合もあります。
生前にお墓を建てる(寿陵): 生前にお墓を建てる「寿陵(じゅりょう)」は、縁起が良いとされるだけでなく、消費税の観点からもメリットがある場合があります(相続税の対象外となる)。じっくり時間をかけて選べるというメリットもあります。
お墓以外の供養方法も検討する: 納骨堂、樹木葬、永代供養墓、手元供養など、近年は伝統的なお墓以外の供養方法も多様化しています。これらは比較的費用を抑えられる場合が多いです。ご自身の価値観やライフスタイルに合わせて検討してみましょう。
まとめ
お墓の建立と維持には、決して少なくない費用がかかります。
その内訳と相場を理解し、ご自身の予算や希望、そして将来のことも考え合わせながら、慎重に検討することが大切です。
- 費用は主に「永代使用料」「墓石工事費用」「管理費」の3つ。
- 総額目安は150万円~400万円程度だが、変動が大きい。
- 墓地の種類、立地、石の種類、デザインなどを比較検討する。
- 費用を抑えるためには、区画、石材、デザインの見直しや相見積もりが有効。
- お墓以外の供養方法も選択肢に入れる。
そして、最も重要なのは、実際に現地を見学し、管理事務所や石材店の担当者の話をよく聞くことです。
パンフレットやインターネットの情報だけでは分からない、雰囲気や細かな情報を得ることができます。
お墓は、故人を偲び、家族の繋がりを感じる大切な場所です。
費用面も含めてご家族でよく話し合い、後悔のないお墓選びをしてくださいね。
もちろん、私たち株式会社大阪セレモニーでも、お墓に関するご相談や、信頼できる石材店のご紹介なども承っておりますので、お気軽にお声がけください。
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