いつから始める? どう進める? 失敗しない「遺品整理」の進め方

山田泰平

山田泰平

テーマ:葬儀後のお話

皆様、こんにちは。株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。

今回は、葬儀後、多くのご遺族が直面する「遺品整理」について詳しく解説します。

故人様が残された品々は、思い出が詰まった大切なものですが、同時に整理には多くの時間と労力、そして精神的な負担がかかります。

今日は、遺品整理をスムーズに進めるための手順、始めるタイミング、業者選びのポイント、そして遺品の供養方法について、具体的にお話しします。


遺品整理とは? なぜ必要?

遺品整理とは、故人様が残された品々を整理し、必要なものと不要なものに仕分け、処分や形見分け、供養などを行うことです。

遺品整理が必要な理由は、いくつかあります。

故人の住居の整理:賃貸住宅の場合は退去期限までに、持ち家の場合は次の利用(売却、賃貸、居住など)のために、部屋を片付ける必要があります。

相続手続き:遺産分割協議や相続税申告のために、故人の財産(預貯金通帳、有価証券、不動産権利証、貴金属など)を正確に把握する必要があります。

思い出の整理:故人様の思い出の品々を整理することで、気持ちの整理をつけ、新たな一歩を踏み出すきっかけになります。

衛生・安全上の問題:食品や薬品などが残っている場合、腐敗や劣化による衛生上の問題や、誤飲などの事故につながる可能性があります。

遺品整理を始めるタイミング

遺品整理を始める時期に決まったルールはなく、ご遺族の気持ちの整理がつくタイミングで始めるのが一番です。

ただし、一般的には以下のタイミングで始める方が多いようです。

四十九日法要の後:忌明けの節目として、気持ちの整理がつきやすい時期です。

相続手続きの開始に合わせて:相続財産の確認が必要になるため、このタイミングで始める方もいます。

賃貸契約の解約や、家の売却などの期限に合わせて:退去や引き渡しの期限がある場合は、それに合わせて計画的に進める必要があります。

焦って始める必要はありませんが、賃貸物件の家賃や、空き家の維持費なども考慮し、ある程度の目安を持って進めると良いでしょう。

遺品整理の進め方:5つのステップ

①計画を立てる

まず、誰が中心となって進めるか、いつまでに終わらせるか、予算はどのくらいかなど、大まかな計画を立てましょう。

遠方に住む親族がいる場合は、集まれる日を調整する必要があります。


②仕分け作業

遺品を「貴重品・重要書類」「形見分けするもの」「残しておくもの」「リサイクル・売却するもの」「処分するもの」などに分類します。

この作業が最も時間と労力がかかるため、無理せず少しずつ進めましょう。

また判断に迷うものは一旦保留にしておき、後で改めて考えるようにします。


③貴重品・重要書類の確認

現金、預貯金通帳、印鑑、有価証券、不動産権利証、保険証券、年金手帳、契約書、パスポートなどは、相続手続きに必要となるため、大切に保管します。

遺言書の有無も確認しましょう。


④形見分け

故人様の思い出の品を、親族や親しい友人に分けます。

誰が何を受け取るか、事前に話し合っておくとスムーズです。

高価なものは、相続財産として扱われる場合があるので注意が必要です。


⑤不用品の処分

処分するものは、自治体のルールに従って分別し、廃棄します。

大型の家具や家電などは、粗大ごみとして処分するか、不用品回収業者に依頼します。

リサイクルできるものやまだ使えるものは、リサイクルショップやフリマアプリなどで売却することも検討しましょう。

遺品整理業者に依頼する? 自分たちでやる?

遺品整理はご遺族自身で行うこともできますが、時間や労力、精神的な負担が大きい場合は、専門の遺品整理業者に依頼するのも一つの方法です。

業者に依頼するメリット

  • 時間と労力を大幅に削減できる。
  • 専門的な知識や技術で、効率的に作業を進めてくれる。
  • 不用品の分別や処分、清掃なども任せられる。
  • 貴重品の捜索も依頼できる。
  • 精神的な負担を軽減できる。


業者に依頼するデメリット

  • 費用がかかる。
  • 業者によっては、対応が悪かったり、不当な料金を請求されたりする可能性がある。


業者選びのポイント

遺品整理士などの資格を持っているか:専門知識や倫理観を持ったスタッフが在籍しているか確認しましょう。

見積もりが明確か:作業内容や料金体系が明確で、追加料金の発生条件などもきちんと説明してくれるか確認しましょう。

損害賠償保険に加入しているか:万が一、作業中に家財を破損した場合などに備え、保険に加入しているか確認しましょう。

一般廃棄物収集運搬業の許可を得ているか:不用品の回収・処分を依頼する場合は、自治体の許可を得ている正規の業者か確認しましょう。

口コミや評判:インターネットなどで、実際に利用した人の口コミや評判を参考にしましょう。

複数の業者から見積もりを取る:必ず複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討しましょう。

遺品の供養

故人様が大切にしていたものや、思い入れのあるものを処分するのは心苦しいものです。

そのような場合は、供養してから処分する方法があります。

お焚き上げ:神社やお寺で、遺品を燃やして供養する方法です。

合同供養:遺品整理業者が、提携している寺院などで、他の遺品と一緒に供養する方法です。

個別供養:僧侶を招き、自宅などで個別に供養する方法です。


大阪セレモニーでは、遺品整理や遺品の供養に関するご相談も承っております。

処分や手続きに迷われた際はぜひ一度ご相談ください。

株式会社大阪セレモニー

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山田泰平
専門家

山田泰平(葬儀)

株式会社大阪セレモニー

当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

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