間違ってはいけない『ふくさ』のつかい方
皆様、こんにちは。株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。
今回は、葬儀の際に故人様の霊前に供える「供花(きょうか)」について、詳しく解説します。
供花は、故人様への弔意を表し、ご遺族の悲しみを慰めるために贈るものです。
一方で、
「供花って、どんな種類があるの?」
「どうやって贈ればいいの?」
「マナーはあるの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、供花の種類、贈り方、マナー、相場、そして注意点について、具体的にお話しします。
供花の種類
供花には、主に以下の3つの種類があります。
①生花(せいか)
生花で作られた供花です。
最も一般的な供花で、葬儀の場を華やかに彩ります。
花の種類は、菊、百合、カーネーションなどが一般的ですが、故人様が好きだった花を贈ることもできます。
一般的には、スタンド花、アレンジメントフラワー、花束などの種類があります。
②造花(ぞうか)
造花で作られた供花です。
生花に比べて長持ちするため、長期間飾ることができます。
近年では、生花と見分けがつかないほど精巧な造花もありますが、地域や宗教によっては、造花を好まない場合もあります。
③花輪(はなわ)
造花で作られた、輪の形をした供花です。
主に、企業や団体が、会社関係の葬儀に贈ることが多いです。
関西では使用することが無く、
近年では、個人で花輪を贈ることは少なくなっています。
供花の贈り方
供花は以下の方法で贈ることができます。
①葬儀社に依頼する
葬儀を執り行う葬儀社に依頼するのが、最も一般的で確実な方法です。
葬儀社に、故人様の名前、葬儀の日時、場所、予算などを伝えれば、手配してくれます。
葬儀社によっては、供花の種類やデザインを選ぶことができます。
②花屋に依頼する
自分で花屋を選び、供花を注文することもできます。
ただし、葬儀会場によっては、外部からの供花の持ち込みを禁止している場合があります。
事前に、葬儀社に確認しておきましょう。
③インターネットで注文する
インターネットで、供花を注文することもできます。
24時間いつでも注文でき、大変便利です。
ただし、実物を見ることができないため、信用のある業者を選びましょう。
供花のマナー
①故人様やご遺族の宗教・宗派に合ったものを選ぶ
仏式、神式、キリスト教式など、宗教・宗派によって、供花の種類やマナーが異なります。
失礼に当たる場合もあるため、事前の確認が必須です。
②葬儀の雰囲気に合ったものを選ぶ
葬儀の規模や形式に合わせて、供花の種類やデザインを選びます。
家族葬など、小規模な葬儀の場合は、スタンド花よりもアレンジメントフラワーや花束の方が適しています。
③名札を付ける
供花には、必ず名札を付けて下さい。
名札には、贈り主の名前(会社の場合は会社名と役職名)を記載します。
連名の場合は、全員の名前を記載します。
名札の書き方に不安があれば、葬儀社に相談してください。
④贈るタイミング
供花は、通夜または告別式に間に合うよう贈りましょう。
遅くとも、告別式の開始時間までには届くように手配します。
⑤金額の相場
1基あたり15,000円~30,000円程度が目安です。
供花の注意点
①持ち込み禁止の場合がある
葬儀会場によっては、外部からの供花の持ち込みを禁止している場合があります。
事前に、葬儀社に確認しておきましょう。
②香りの強い花は避ける
ユリなどの香りの強い花は、人によっては不快に感じる場合があります。
また、花粉アレルギーの方への配慮として、花粉の多い花は避けましょう。
③造花でも問題ないのか
造花は、生花に比べて長持ちしますが、地域や宗教によっては、好まれない場合があります。
やはり生花の方が好まれる傾向にはあるでしょう。
供花のお礼
供花をいただいた場合は、お礼状を出すのがマナーです。
葬儀後、できるだけ早く、遅くとも1週間以内に出しましょう。
お礼状は手書きで書くのが丁寧ですが、印刷したものでも構いません。
供花をいただいたことへの感謝の気持ちと、故人が生前お世話になったことへのお礼を述べるのが一般的です。
供花は、故人様への弔意と、ご遺族へのお悔やみの気持ちを表すものです。
マナーを守り、心を込めて贈りましょう。
株式会社大阪セレモニー