いくら包む？どう渡す？葬儀の「香典」マナー完全ガイド

皆様、こんにちは。株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。

今回は、葬儀に参列する際に多くの方が悩む「香典」について解説します。

「香典って、いくら包めばいいの？」

「香典袋の書き方は？」

「香典を渡すタイミングは？」

「香典を辞退された場合は、どうすればいいの？」

そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今日は、香典の金額の相場、関係性別の目安、包み方、渡し方、そして香典を辞退された場合の対応などについて、具体的にお話しします。

香典とは？

香典とは、故人様の霊前に供える金銭のことです。

元々は、線香や抹香などの「香」を供える習慣がありましたが、現代では金銭を包むのが一般的になりました。

香典には、

故人様への弔意を表す
ご遺族の葬儀費用を助ける

という意味合いがあります。

香典の金額の相場

香典の金額は、故人様やご遺族との関係性、年齢、地域などによって異なります。

一般的な相場は、以下の通りです。

親族: 1万円～10万円

友人・知人: 5,000円～1万円

会社関係: 5,000円～1万円

近所の方: 3,000円～5,000円

ただし、これはあくまで目安です。

故人様との関係性が深ければ、相場よりも多めに包むこともありますし、経済的に余裕がない場合は相場よりも少なくても構いません。

大切なのは、金額よりも故人様を偲び、ご遺族を思いやる気持ちです。

関係性別の香典の目安

関係性	金額の目安
親（実父母・義父母）	5万円～10万円
子	5万円～10万円
兄弟姉妹	3万円～5万円
祖父母	1万円～3万円
叔父・叔母	1万円～3万円
その他の親族	1万円～
友人・知人	5,000円～1万円
会社の上司	5,000円～1万円
会社の同僚	5,000円～1万円
会社の部下	5,000円～1万円
近所の方	3,000円～5,000円
以前の上司・同僚等	3,000円～5,000円

香典の包み方

①香典袋を選ぶ

香典袋は、文具店やコンビニエンスストアなどで購入できます。

宗教・宗派によって、香典袋の種類が異なります。

仏式：黒白または双銀の結び切りの水引がついた香典袋（不祝儀袋）

神式：白無地の包み、または双白、双銀、黒白の結び切りの水引がついた不祝儀袋

キリスト教式：白無地の封筒、または「御花料」と書かれた封筒

わからない場合は、「御霊前」と書かれた香典袋を選べば、どの宗教・宗派でも使用できます。

②表書きを書く

香典袋の表書きは、薄墨の筆ペンで書くのがマナーです。

水引の上段中央に、「御霊前」「御香典」「御仏前」などと書きます。

水引の下段中央に、自分の氏名を書きます。

会社関係の場合は、会社名、部署名、役職も書きます。

連名の場合は、3名までなら全員の氏名を書きます。4名以上の場合は、「〇〇一同」と書きます。

③中袋にお金を入れる

中袋がある場合は、中袋にお金を入れます。

中袋の表に、金額を漢数字で書きます。（例：金壱萬円）

中袋の裏に、自分の住所と氏名を書きます。

中袋がない場合は、香典袋の裏に、金額と住所、氏名を書きます。

④香典袋を袱紗（ふくさ）に包む

香典袋は、袱紗に包んで持参するのがマナーです。

袱紗の色は、紫、紺、グレーなどの地味な色を選びましょう。

慶事用の袱紗（赤やピンクなど）は、使用しないようにしましょう。

香典の渡し方

①受付で渡す場合

受付で、袱紗から香典袋を取り出し、両手で渡します。

「この度はご愁傷様でございます」など、お悔やみの言葉を述べましょう。

②ご遺族に直接渡す場合

袱紗から香典袋を取り出し、両手で渡します。

「心ばかりのものですが、御霊前にお供えください」など、お悔やみの言葉を述べましょう。