喪中はがきの書き方、出し方、マナーと文例集

山田泰平

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テーマ:葬儀後のお話

皆様、こんにちは。株式会社大阪セレモニー代表の山田泰平です。

今回は、「喪中はがき」について詳しく解説します。

喪中はがきは、近親者に不幸があったことにより、新年の挨拶を控える旨を伝える挨拶状です。

「年賀欠礼状」とも呼ばれます。

「喪中はがきって、いつ出せばいいの?」

「どんな文面で書けばいいの?」

「喪中はがきを出さないのは、失礼にあたる?」

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

今日は、喪中はがきの意味、出す時期、書き方、文例、注意点、そして、近年増えている「喪中はがきを出さない」という選択肢について、詳しくお話しします。

喪中はがきを出す意味

喪中はがきは、単なる形式的な挨拶状ではありません。

  • 故人の死を悼み、喪に服していることを伝える
  • 新年の挨拶を控えることを、事前に知らせる
  • 年賀状のやり取りを辞退する

といった意味があります。

喪中はがきを受け取った人は、その年の年賀状を出すのを控えます。

喪中はがきを出す時期

喪中はがきは、相手が年賀状の準備を始める前に届くように、11月中旬から12月初旬までに出すのが一般的です。

遅くとも、12月上旬までには投函しましょう。

喪中はがきを出す範囲

喪中はがきを出す範囲に、明確な決まりはありません。

一般的には、

  • 故人の親族(2親等以内が目安)
  • 故人と親しかった友人・知人
  • 故人の仕事関係者
  • 毎年年賀状のやり取りをしている人

などに出します。

ただし、故人が高齢で、交友関係が狭い場合などは、喪中はがきを出さないこともあります。

喪中はがきの書き方

喪中はがきは、以下の構成で書きます。

喪中であることの挨拶:

「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」

「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」

など、定型文を使用します。


誰がいつ亡くなったか:

故人の続柄(父、母、夫、妻など)と、氏名を書きます。

故人が亡くなった月日と、年齢(享年または行年)を書きます。


日頃の感謝の言葉:

故人が生前お世話になったことへの感謝の気持ちを述べます。

「生前は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます」

「故人が生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます」

など、定型文を使用します。


今後の変わらぬお付き合いのお願い:

「今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」

「明年も変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます」

など、定型文を使用します。


日付:

喪中はがきを出す日付を書きます。

「令和〇年〇月」と、年と月のみを書くのが一般的です。


差出人:

喪主の氏名と住所を書きます。

家族一同で出す場合は、「家族一同」と書くこともできます。

喪中はがきの文例

喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます

本年〇月に 父 〇〇(享年〇〇)が永眠いたしました
生前は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます
明年も変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます

令和〇年〇月

(差出人住所・氏名)


喪中はがきの注意点

年賀はがきは使用しない:

喪中はがきは、通常のはがき、または私製はがきを使用します。

弔事用の切手(胡蝶蘭の切手など)を使用しましょう。


句読点を使用しない:

喪中はがきには、句読点(、。)を使用しないのが慣例です。


近況報告は書かない:

喪中はがきは、年賀欠礼の挨拶状です。

近況報告や、お祝い事などは書かないようにしましょう。


華美なデザインは避ける:

喪中はがきは、シンプルなデザインのものを選びましょう。

イラストや写真などは、使用しないのが一般的です。

喪中はがきを出さないという選択肢

近年、

  • 故人が高齢で、交友関係が狭い
  • 家族葬を行ったため、広く知らせる必要がない
  • 形式的な挨拶状を好まない

などの理由で、喪中はがきを出さないという選択肢を選ぶ方も増えています。

喪中はがきを出さない場合は、

  • 年賀状をいただいた方に、寒中見舞いを出す
  • 電話やメールなどで、個別に連絡する

などの方法で、新年の挨拶を控える旨を伝えると良いでしょう。

喪中はがきは、日本の伝統的な習慣ですが、必ず出さなければならないというものではありません。

故人様やご遺族の意向を尊重し、最適な方法を選びましょう。

株式会社大阪セレモニー

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山田泰平
専門家

山田泰平(葬儀)

株式会社大阪セレモニー

当社は家族葬を専門に、これまで1000件以上の葬儀をお手伝いさせて頂きました。少人数だからこそ実現できるきめ細やかなサービスと、ご遺族様の想いに寄り添った丁寧な対応を心がけています。

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