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「人」こそが最大の企業資産。価値を生み出す強い組織づくりを支援します

会社と従業員が共に幸せになれる仕組み作りを提案する専門家

真田直和

会社と従業員が共に幸せになれる仕組み作りを提案する専門家 真田直和さん
真田直和さん商談風景

#chapter1

4万件以上の豊富な解決実績をもとに迅速かつ丁寧に対応します

 社会保険労務士の仕事と聞くとどんな仕事をイメージしますか?労働基準監督署や公共職業安定所へ提出する書類の作成や事務の代理など「事務手続きをする人」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

 大阪市にある真田直和社会保険労務士事務所では社会保険労務士にしか許されていない労働保険や社会保険の手続きに関する書類作成などの独占業務をあえて行わず、人事・労務のプロフェッショナルという立場を生かしたコンサルティング業務に特化しています。代表の真田直和さんは業界最大手の労働保険事務組合の理事長、社会保険労務法人の代表を経て2017年に独立。中小企業に潜む解雇、残業、労働時間など「人」に関するトラブルを4万件以上解決してきたエキスパートです。

「私の仕事は、会社と従業員の間にトラブルが起きた際間に入り、双方の話を聞き、解決策を提案するいわば“仲裁役”です。労務トラブルが起きた際、従業員の方がまず相談相手に選ぶのは弁護士さんであるケースが多いのですが、そうなると弁護士同士が話し合うことになりますので、当事者の考えや言い分を直接伝えられず、わだかまりを残したまま不本意な結果で終わるということも多くあります。実際に話を聞いてみると、どこかでボタンの掛け違いが起こり、言いたいことが伝わらず誤解して受け取っていることも多く、事前に話し合っていれば解決できていたと思われる事案もあります」

 問題が起きた場合、まず社労士に相談することで大事になる前に解決できるケースもあるということを是非知って欲しいと真田さんは呼びかけます。

#chapter2

従業員のモチベーション向上こそが組織を強化する

 真田さんがもう一つ力を入れているのが、人事評価制度の設計や運用のサポートです。「中小企業で多いのが、評価基準が抽象的かつ定性的な事柄になりがちで、それらの項目に高い点数を付けているにも関わらず会社の業績が上がっていないというケースがよくあります。高い評価をしても会社の業績アップにつながっていないということは、経営目標と従業員の行動能力の発揮が同じベクトルを向いていない表れなのです」

 真田さんが実践するのは、従業員側からも評価して欲しい事柄をヒアリングしながら、従業員一人一人が会社から何を求められているのか、何を評価対象としているのかを理解し、会社の経営目標に向かい自立して貢献できるようになる仕組み作りです。そしてその評価を達成することでどれだけの報酬が得られるのか、キャリアプランを実現できるのかを明確にすることも大切だと真田さんは話します。

「相撲で例えると、大関から横綱に昇進するためには明確な条件がありますよね。給料も横綱になればこれだけ増えるという明確な金額が提示されています。これは、あらかじめ誰もがこれだけ頑張れば昇進して、給料も上がると知っているから頑張れるんだと思うんです。どれだけ成果を出しても昇進できなければモチベーションを維持することは難しいでしょう。それは企業においても同じです」

 一番低コストで業績を上げる方法は「従業員のやる気を上げること」だと言います。「労働環境を整備し、正当な評価で賃金を上げるというのももちろんですが、“承認してあげること”これが何よりも大切です。自分の頑張りを認めてもらえるだけでそれがモチベーションにつながり会社の業績アップにつながるのです」

真田直和さんセミナー風景

#chapter3

多様な価値観を認めながら柔軟に働ける環境づくりが必要

 真田さんは企業において最大のキーワードは「人」であると語気を強めます。人を雇うと費用が発生するため「人件“費”」という考え方になりがちですが、従業員は「資産」として考えてほしいと呼びかけます。「人がいないと仕事は回りません。従業員を資産として考え、そこに投資をし、便益を高めていくことが会社を良くしていくために必要なことでしょう」

 社労士事務所は労務問題に悩んでいる人だけが利用するイメージを変えたいと真田さんは訴えかけます。「さまざまな情報がインターネットで得ることができるので知識は吸収できると思います。しかし知識を得ても知恵がないと使うことはできません。知恵を得てさらに会社を良くしていきたいとお考えの経営者の方にも是非相談して頂きたいですね」

 働くすべての人が心理的安定を維持しながら楽しく働いて欲しいと優しく微笑む真田さん。「一日8時間、年間280日働くとすると、人生のほとんどを会社で過ごしていることになります。親や子供よりも長い時間他人と過ごすことになるので、楽しく、そしてやりがいがなければ人生もったいないです。時代と共に価値観も多様化しています。どんな人でも戦力として活躍できるよう環境を整え、一人一人に寄り添えるそんな企業が少しでも増えていけば嬉しいですね」

(取材年月:2019年10月)

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真田直和

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真田直和プロ

特定社会保険労務士

真田直和社会保険労務士事務所

解雇、残業、労働時間など「人」に関する労務問題を4万件以上解決。また、大企業から中小企業まで幅広い業種の人事評価制度設計のコンサルティング実績も豊富です。

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