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コラム

新しい墓所形態としての永代供養墓

2009年12月1日 公開 / 2014年5月23日更新

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓


● 永代供養墓とは、

霊園や寺院などにより承継者のいない人のために、永代にわたり管理と供養をすることを前提として募集される墓地のことを永代供養墓と呼んでいます。

● 永代供養墓をのぞむ時代の流れ

最近は核家族化・少子化・シングル志向・離婚率の増加等の要因によって、「夫婦だけの墓」「個人だけの墓」を建立するという方が増えており、従来の家族単位でのお墓「先祖代々墓」以外のニーズが増えています。
都市部を中心に、承継者のいない無縁墓が増加の傾向にあります。
時代の流れはライフスタイルの変化等から見れば、時代は「家」から「個」へと移りつつあります。

● 永代供養墓の形態

1、納骨形態

①お墓に納骨スペースがあり、納骨する。(個別納骨)
②ロッカー式「仏壇式」に個別の納骨室があり納骨する。 (個別納骨)
③共同の納骨室に、個別に納骨する。(個別納骨)
④供養塔に納骨室があり遺骨を合祀する。(合祀納骨)
  遺骨は返却できません。
⑤樹木葬桜等の樹木の近くに、個別に納骨。(個別納骨)
  遺骨は返却できません。

●供養塔・永代供養墓の種類

1、小さめの個別のお墓が、一つの区画に建てられている。 (個別型)
2、供養塔があり納骨室が共同で使用されるもの。(合祀型)
3、供養施設
① 納骨塔・五輪塔・宝篋印搭・観音像・多宝塔などの下に納骨室がある。
② 納骨堂 ドーム型や多角形型
③ 納骨壇 建物内部に仏壇形式の納骨壇があり、中に入ってお参りができる。
④ 納骨室 地下又は半地下に納骨室があり、上部にモニュメントが建っている。
⑤ 樹木葬 モニュメントとして桜等の樹木が植えられており、園周りに納骨する。

●死後に迷惑?お墓撤去した

2009年1月26日 朝日新聞 声・主張から17年前に主人をなくされた、子供がいない85歳の方よりの投稿によりますと、4年前実家の檀家寺の勧めもあってお墓を建立したそうで、墓石には夫の戒名と、奥様の戒名を刻まれました。ところが去年、周囲から貴方の死後は親類に何かと負担がかかるといわれたそうです。 怒りと悲しみもあったそうですが、何もいわず、すぐにお墓を撤去されました。との投稿が出ていました。

●永代供養墓の規約

1、永代供養証書が発行される。
2、死亡した時の連絡者の登録が必要。
3、遺骨の返還ができない。

この記事を書いたプロ

高田治郎

墓石の専門家

高田治郎(株式会社 京石)

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