新井吉秀プロのご紹介
「かけがえのない生命の相談」に取り組む漢方薬局(2/3)
『方に古今なし、要は治を期す』治ることが第一、そのためには古い新しいも、西も東も重要ではない
一口に東洋医学・漢方と言っても、いくつもの流派があるそうで、新井さんが師事したのは、大阪で漢方薬を主体とした内科医院を開業していた山本巌先生でした。当時は今以上に西洋医学と東洋医学の垣根が高かったそうですが、「山本先生は『東洋医学の道を歩むのならまず西洋医学を勉強し、理解した上で漢方医学を研究することが大切だ』と、一般の漢方医とは正反対のことを常々おっしゃっていた」と振り返ります。実際、山本先生のもとには、大学病院からも難病の患者が紹介されてやってきましたし、日本全国から医師たちが勉強に訪れていました。
現在、新井さんは山本先生の教えに従い、漢方薬を処方する際にも、血液検査などのデータを分析します。「一般的に日本漢方も中国漢方も西洋医学の良さを取り入れることなく、腹診や脈診によって処方を決定しますが、それでは『ちょんまげ時代』と何の進歩もありません。現代では西洋医学の『病因』『病態生理』を取り入れて、病気の原因をより正確に把握し、それにあった処方を行えばいいのです。相手をぼんやりとしか知らないより正確に知っている方が、正確に対処できますから」
「病気を治す」。そのためだったら東洋医学も西洋医学も、それぞれのいいところを使えばいい。新井さんのシンプルな考え方が、とても新鮮で、潔い。このあくまで相手の立場に立ったスタンスが、大きな信頼につながっているのでしょう。
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