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1日の体験講座から仕事を目指せる資格取得コースまで展開するフラワーリース教室

趣味に仕事に生かせる独自開発のフラワーリース講師

渡部貴久美

渡部貴久美 わたなべきくみ
渡部貴久美 わたなべきくみ

#chapter1

アーティフィシャルフラワーを用い、世界で一つのリースづくりをレッスン

 英語で「花輪」や「花冠」、「輪」を表すリース。丸い形に切れ目がないことから「永遠」を意味する縁起ものとされます。

 茨木市にアトリエを構える「フラワーリースこう」の造形リースアーティスト・渡部貴久美さんは、毎月リース作りの体験教室を開催。「生花をリアルに再現したアーティフィシャルフラワーを使うので、今までお花に触れた経験がなくても大丈夫。手で形作る楽しさや、自分を表現する喜びを体感して下さい」と話します。

 1回約1時間で、アーティフィシャルフラワーをふんだんに使った世界に一つだけの作品を製作することができます。

 「先日、教室に来られたご高齢の女性は印象的でした。『夫を亡くして落ち込んでいる親友を励ましたい』とのこと。作り始めると表情が明るくなり、言葉もたくさん出てきて、お好みの花材もはっきりおっしゃり、最後は笑顔で帰られました。“リースに贈り手の気持ちを形にして乗せ、届ける”という私のモットーがかなった瞬間でした。リースは人と人を繋ぎます。笑顔を生み出します」

 2022年より、リース作りを社会活動や仕事につなげたい人のための資格取得コースを開設。2年間のカリキュラムで、製作の知識や技術のほか、建物や空間についても学ぶことができます。
 「リースは人の生活に溶け込んでこそ価値があると思います。依頼に応じて作るだけでなく、“リースがある空間”の提供までが造形リースアーティストの役割と考えます。私の知識や経験をお伝えすることで他業種と協働しやすくし、生徒さまの活躍を後押ししたいですね」

#chapter2

リースあるところ笑顔あり。暖かい声を励みに30年来の趣味を仕事に

 「リースは長年の友のようなもの。うれしい時も悲しい時も見守ってくれていたように思います」と渡部さん。約30年前に製作を始めたきっかけについては「生け花の免状も取得していてもともと草花が好きだったのですが、特に“形が円ければOK”という自由さと懐の深さが気に入りました」と語ります。

 作品を作っては友人・知人にプレゼントしたり、ママ友を集めて講習会を開いたり、当時の職場だった介護施設のロビーにボランティアで飾ったりしているうちに、次第にリースのポジティブな力を実感するようになりました。
 「目にした方が老若男女を問わず笑顔になるんです。皆さんの『心が落ち着く』『元気が出る』『癒やされる』という声に励まされて製作を続けてきました」

 2013年頃、偶然に知り合った高名なアーティストに勧められ個展を開いてからは、「いつかリースを仕事に」と考えるように。転機はコロナ禍。何度目かの転職でこれまでになく苦戦する中で、心に浮かんだのがリースで起業することでした。

 リースの土台に関する実用新案登録2件、「造形リースアーティスト」「天使たちのリース」で商標登録2件意匠権1件を取得し、2021年春に創業。現在は教室運営のほか、フルオーダーリースの販売やレンタル事業も展開。レストランやオフィス、福祉施設など、多種多様な場所を彩っています。

 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士の資格を持ち、不動産分野にも造詣が深い渡部さん。下見を行い、壁面の状態や空間、インテリアの雰囲気をつかんだ上で創作に反映しています。

渡部貴久美 わたなべきくみ

#chapter3

リースの再利用など「フラワーリースで学ぶSDGsプロジェクト」を始動

 渡部さんは、また、2022年に非営利団体「フラワーリースで学ぶSDGsプロジェクト」を設立。茨木市教育委員会の後援を受け、小・中学生の親子を対象にリース教室を開催しています。

 「ヒバの生木で製作し、自然素材に触れるとともに、リースの再利用を通じて、サスティナブルについて学びます。親子で一緒につくるので、アイデアを出し合ったり、交互にワンパーツずつ花材をつけたり、皆さん和気あいあいと取り組んでいますよ。今後も継続していきたいですね。『一つの台を活用すれば新たに樹木を切らなくてもいいよね』と、身近なことから楽しみながらSDGs(持続可能な開発目標)を知ってもらうように伝えています」

 別の実用新案を取得したオリジナルのリース土台は、環境に配慮した材料である上、何度でも使えるのが長所。メンテナンスフリーで約10年間は形状を維持できます。接着方法についても、独自技術で環境に配慮しています。
 「また、たくさんのアーティフィシャルフラワーを盛り込んでも崩れず、どなたでも立体感を出せるのが特長です。

 ブログを通じて岩手県立高田高校と交流を深め、リース2作品を寄贈して感謝状を贈られるなど、渡部さんはリースの魅力を広めています。
 「リースはアートです。仕事として、また社会とつながる手段にもなります。私が作品の製作や後進の育成、活動の場づくりに注力することでリースの認知度を向上させ、多くの方に親しんでほしいと思います。そして、前向きな笑顔を増やすことが私の仕事です」

(取材年月:2023年10月)

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専門家プロフィール

渡部貴久美

趣味に仕事に生かせる独自開発のフラワーリース講師

渡部貴久美プロ

造形リースアーティスト®︎

フラワーリース こう

独自開発の土台を使い立体的で存在感あるリースを製作。リース作りの楽しさを満喫できるフラワーリース教室を主催。単発講座、リースのある空間づくりを多角的に学ぶ造形リースアーティスト資格取得コースを開講中。

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