老後に破産しないための注意点と対策【大阪FP】
人生100年時代において終の棲家を選択することはとても重要です。
住み慣れた「自宅」という選択肢もありますが、体が不自由になってきた時に一人で自宅で過ごすのは心細いものです。訪問ヘルパーや宅食サービス、家族の助けを借りながら自宅で過ごすことも可能ですが、このコラムでは普段は足を踏み入れることのない高齢者向けの施設について説明していきます。
施設には「有料老人ホーム」や「サ高住」などいくつかの種類がありますが、それぞれの施設ごとにも特徴があります。同じ種類の施設だったらどこでも一緒でしょ?と思って入居すると後々に後悔することになる可能性が高くなります。
しっかり事前の情報収集を行い、「自分に合った」施設を探しましょう。
①スタッフの対応や施設の雰囲気は?
入居を決める前には必ず施設見学をしましょう。施設を訪問した際には「スタッフの対応」と「入居者の表情」をチェックしてください。スタッフは笑顔であいさつをしてくるか?慌ただしく動き回っているようであれば余裕が無く、丁寧な対応をしてもらえない可能性があります。入居者への声掛けに対して違和感はないですか?自分が施設に過ごすとしたら、気持ちよく過ごせそうかイメージしてみてください。入居者の表情も「笑顔」や「穏やかな表情」であれば問題ありませんが、困った様子であれば自分が入所した時に親身に対応してもらえないかもしれません。また、共有スペースでの「臭い」や「清潔さ」も確認してください。「臭い」が気になる場合には適切なケアがされていない場合があります。また共有スペースとはいえ、施設内は「自宅」です。清潔感に欠ける施設はケアも質が低い可能性があります。
②医療連携の内容は?
看護職員は日中・夜間も在中しているのか介護職員が対応するオンコールなのか?健康を維持したい人にとって気になるポイントとしてリハビリやレクリエーションは充実しているのか?リハビリテーションの専門職は在籍しているのか?
提携している医療機関はどこか?その診療科目は?夜間の緊急時対応はどのようになっているのか確認しましょう。
③立地と周辺の環境は?
自宅に近い住み慣れた地域か、家族の住居に近い場所か悩ましいところです。住み慣れた地域であれば周辺環境について熟知しており、友人も通いやすいかもしれません。家族の近くであれば、何かあった時に対応してもらいやすくなります。
立地によって交通機関、病院や商業施設などの利便性が大きく変わります。担当医のいる病院の近くであれば通院が楽ですし、趣味の活動拠点の近くであればやりたいことを継続しやすくなります。何を重視して過ごすのかをよく考えてみましょう。
④運営法人は?
運営法人によって特色があり、医療法人であれば医療面で安心ですし、様々な介護サービス事業所を運営している社会福祉法人であれば介護のノウハウがあることを見込めます。株式会社であれば母体となる企業の事業内容によってサービスに特色がある可能性があります。長く暮らす場所になるので運営事業者の財務状況は確認しておきましょう。途中で会社が倒産してサービス内容や費用に変更があると困ります。
⑤施設内の生活習慣やルールは?
施設に住居を移した際に自宅で過ごしていた生活習慣や環境から大きく変化すると体調を崩しやすくなります。できるだけ自宅と同じような生活スケジュールで過ごせる施設を探しましょう。また喫煙・飲酒をされる人であれば自室で喫煙・飲酒ができるのか確認しておきましょう。またペットを飼っている人はペットの可否も要チェックです。
⑥食事について
長年生きてきて、好みの味は人それぞれです。入居前には必ずどのような食事が提供されるのか実食をしておきましょう。好みの献立も「お魚」が中心の人もいれば「お肉」が中心の人もいます。自分の好きなメニューが選べる、もしくは好きなメニューが比較的に多く提供される施設を探しましょう。朝食についても人によって習慣が違うので「ご飯」「パン」「シリアル」などの選択肢があると嬉しいですね。
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