相続や遺産分割の困りごとに、経験知を発揮して円満解決を導く（2/3）

相続人が認知症や海外在住など、複雑な手続きにも精通

　野中さんは、中学生の頃から、弁護士を目指していたと言います。
　「もともとサッカーが好きで、将来はプロサッカー選手の代理人になりたいと思ったのが、弁護士の仕事に興味を抱いたきっかけです」

　そのまま法曹の道に進み、大阪にある法律事務所で多様な分野の経験を積みました。弁護士1年目のときに、相続の事案をいくつか担当したことが、今につながったそう。
　「相続に限ったことではないですが、解決できたときに依頼者から『ありがとう』と言われることが何よりもうれしいですね。大切なご家族を亡くされ大変なときに、少しでもご負担を減らすお手伝いができればと、相続問題に積極的に取り組むようになりました」

　2022年に、相続や遺産分割をメインとする「アリアンサ法律事務所」を開業しました。
　「〝アリアンサ〟とは、スペイン語で同盟や仲間という意味で、依頼者と一緒にがんばっていくという思いを込めました。これから、『相続と言えば、この事務所』と言われるような大阪で有数の法律事務所を目指したいですね」と笑顔で語ります。

　経験豊富な野中さんのもとには、複雑な依頼も数多く寄せられます。
　「相続人の中に認知症の方がおられて成年後見人の選任手続きを行ったり、海外に住んでいる相続人とやり取りをしたり。また、各地に不動産を保有しているはずだが財産の全容が分からないというケースもありました。これまで培ってきたノウハウをもとに、ご家族にとってベストな解決の道筋を描きます」

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