日本に出まわる輸入墓石、産地ごとの特徴は?
多くの人にとって墓石を選ぶということは初めての経験です。どのような判断基準で探せばよいのか、ということさえわからない方が大半でしょう。
国産の値段が高いものを買えば高品質だろうと思いがちですが、国産が高いのは埋蔵量やコストの部分に理由があります。高いからといって、それが品質に直結するわけではありません。
石材を見極めるには「原産地」「品質表示」「等級」を手掛かりとして、販売店と相談しながらじっくりと探すことです。
外国産と国産に価格の開きがある理由
一般的に、輸入材よりも国産のものは価格が高い傾向にあります。この値段の差は一概に品質の差とはいえません。国産が高くなるのは理由があります。
それは埋蔵量の問題です。小さな島国の日本と中国の広大な国土を比べても、それは明らかでしょう。国産の石はもう掘りつくして原石が少なくなってきています。埋蔵量が減り、掘り出される石が少なくなるほど価格は吊り上がっていきます。
国産の希少なもので、小松石という大変高価な石材があります。しかし石目や色みにばらつきがあり色合わせが難しい石です。冬場の温度変化にも弱く、数年で色が変わることもあります。流通が少ないから高額がつけられている好例です。
使用率も関係します。石は切り出した全てが墓石として使えるわけではありません。どの程度使えるかは、それぞれの石の種類によって異なります。使える率が少なければ少ない石種ほど、高額になってしまいます。
人件費も大きな要素です。石を切り出し加工する際に人件費がかかります。日本よりも人件費が安い中国であれば、その分のコストが割安となり価格に反映することができます。