下顎前歯の「カチッと入れ歯」のケース
皆さん、こんにちは！いかがお過ごしですか？
津谷歯科医院院長の津谷 良です。
入れ歯は痛いもの、気持ち悪いもの、そしてガマンするもの。
あなたやご家族の方でそう思いこんでいる方がいらっしゃいませんか？
むし歯、歯周病などで歯がつぎつぎと抜け落ち、
残った歯もグラグラして痛い思いを何度も味わった挙げ句、
「もう総入れ歯にするしかない」とやっと作った入れ歯が痛くて使えない。
先生に相談しても「はじめはそんなもの、そのうち慣れる」と言われたり、
なかなか調整しても良くないそのようなつらい思いをお持ちの方いらっしゃいませんか？
このような痛い思いをしてまで食べたくない、
生きていたくないと嘆いている方もいらっしゃるかもしれません。
このような話を伺うと歯科医の一人として心穏やかではいられません。
入れ歯を使うと痛む場合は大きく分けて次のような原因が当てはまります。
（1）歯ぐきや骨の傷が完全に治っていない状態で入れ歯を入れると、
噛むたびに硬い義歯床が傷に当たります。
（2）入れ歯がピッタリと合っていないために、噛むたびに少しずつズレて、
義歯床のふちが粘膜に当たり、擦れて傷がつき、炎症が起こります。
（3）義歯床がピッタリ合わずに隙間があると、
そこに噛み砕いた食物の細かいかけらや粒などが入り込みます。
（4）義歯床縁や人工歯に舌が当たり、舌や粘膜に潰瘍や傷ができます。
（5）噛み合わせが合っていない入れ歯で無理をして噛んでいると、
顎の関節や筋肉に大きな負担がかかり痛めてしまいます。さらに悪化すると入れ歯を入れているだけでも痛くて我慢できなくなってきます。
このように痛みを生じている原因を突き止めて、傷ついた粘膜や関節の治療をしたり、
噛み合わせや義歯床の調整をしない限り何時までも痛みに悩ませられることになります。
義歯のことでお困りの方は是非かかりつけの先生か、もしくは当院までご相談ください。
