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新入社員研修で伝えたい大切なこと~ビジネスマナーはなぜ必要なのか?~

長澤さおり

長澤さおり

テーマ:新入社員・若手社員研修・ビジネスマナー

ホスピタリティコンサルタント
人材育成コンサルタントの長澤さおりです。

新入社員研修で伝えたい大切なこと。

新入社員研修や、非常勤講師として教えている就職活動を控えている学生達に
「ビジネスマナーはなぜ必要なのか?」と聞くと、
「社会人としての常識だから」
「コミュニケーションを円滑に行う潤滑油」などの言葉が返ってきます。
それと共に、
「肩苦しくて面倒くさそう」「今時必要なのだろうか」
といったネガティブな声も聞こえてきます。

そこで、では「ビジネスマナーはなぜ必要なのか?」
私の伝えたい思いをお話しさせてください。

4つの専門学校の講師として、
毎年、およそ200名の学生との新しい出会いがあり、講義をしています。
現代の若者の特徴として、言われたことは行うとても真面目な子達です。
ですが、押し付けられること(常識だからやルールだから)
に関しては内心は反発心を抱いています。
と同時に、納得して腑に落ちるとしっかりと取り組む特性があります。
(可愛いですね( *´艸`))
しっかりと本人が納得することは、
何事も学び・修得する上でとても大切な要素です。

ビジネスマナーというのは
相手に「不快な思いをさせない心配りです」と言われますが、
相手のためだけに存在するものではありません。
例えばビジネスシーンにおいて、
・名刺交換の時、訪問先が先に名乗られた
・新人が上司より先に上席に座ってしまった
・電話で「田中課長は席を外しております」
このような事が発生していませんか。
先方はどのような印象を受けるでしょうか

社会人においては、
適切なビジネスマナーを実践することで、
相手との良好な人間関係を築くことができ、周りからの信頼を得ることができます。
私は何よりも新社会人の方々に「信頼され愛される社会人になってください」と伝えています。

ビジネスは関係先、職場も含め全て相手が存在します。
相手から信頼されないと本当の意味でのビジネスはスタートしません。
会社の看板ではなく、
「あなたと仕事がしたい」と思われることが何よりも一番大事なことです。
そして相手から信頼され愛されるためには、
まずは自分が相手を尊重している、大事に思っている姿勢を示さなければ、
それは得られるものではありません。
一歩通行では得られないのです。

その相手を尊重している気持ちの表現方法が「ビジネスマナー」です。
相手を尊重している言葉遣いや振る舞い方
そして、その一見相手のためを思って発信する「ビジネスマナー」は
回り回って自分へ帰って来る、我が身を守ってくれる、自分自身をパワーアップさせる装備だと思って下さい。

これから社会・キャリア人生という大海へ船を漕ぎ出していくのに、
あなたは軽装備で出航をしますか?
穏やかに日が降りそそぐ時もあれば、激しい雨に見舞われる時もあるでしょう。
大海へ船を漕ぎ出していく時は、様々なアクシデントを想定ししっかりと装備を固めることと思います。
社会・キャリア人生という長い航海において、
安全に安心して航海を続けることができる、
その我が身を守る装備が「ビジネスマナー」なのです。
隙間だらけの弱々しい軟弱な装備であれば、
自分を守る(相手からの信頼を得る)という最低限の大切なことすらも遂行できません。
しっかり装備すること=ビジネスマナーを身につけることは、
自分自身を守ることであると捉えてほしいのです。
適切なビジネスマナーを発信することができれば、
相手から「失礼な人だ」
「この人と仕事をするのは少し不安だと」
といった、自分が思いもよらぬところで傷を負っているということがないということです。
そう思うと「面倒くさそう」「今時必要なのだろうか」といった
ネガティブな気持ちはなくなるでしょう。

そのために、新入社員研修においては
ビジネスマナーの必要性の真意
まずは他者との関係づくりのホスピタリティマインドを理解し、育んだ上で
形となるビジネスマナーの基本を、理由とともにしっかりと伝えます。

毎回研修が終わるころには、
我が子を大海へ送り出す母の境地です。
荒波に揉まれながらもしっかりと自ら舵取りをし、
無事に航海をし続けることができますように
と願ってやみません。

今年はコロナウイルスの影響で研修が中止となり、
思いをお伝えする機会が得られないことがとてももどかしく残念でなりません。
ですが、
新社会人の皆さんは進んで行かなければなりません。
この春社会人1年生となった教え子たちもいます。
全国の新社会人の皆さん、しっかりと前を見据えて、力強く出航してくださいね!



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専門家

長澤さおり(マナーコンサルティング)

ホスピタリティ&マナー・ラボ

元CA(キャビンアテンダント)の「おもてなし接客マナーを伝え、お客様、患者様満足度の向上を目指します。スタッフが働く喜びを感じられる「人財」となり、イキイキ元気に働ける「組織創り」へとつなげます。

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