自分で靴底を貼り直す際に注意すること
こんにちは。
フットライト.梶田です。
靴修理をお持ちになられたお客様から、「家にある別の靴の底も取れてるけど直るかな?」とか、「解れた・破れた個所のある靴も直せる?」といった、お持込になった靴以外の靴も直せるかどうかの相談をいただくことがあります。
その際【直らないかもしれないけど、ついでに聞いてみようかな】というニュアンスで聞かれることも多いんですが、この機会にはっきり言いますと、どんな靴でも【直せる】か【直せない】かで言えば『直せます』。
ところが、一般的な靴修理店の上げている修理事例を見た限りでは、かかと修理やちょっとした解れの縫い直し、後は靴底を交換するオールソールしか掲載していないために、掲載のない事例は最初から修理出来ないものと思い込んでいる方が非常に多いんです。
実は、基本的に靴がボロボロな状態になっていても、靴修理店にとって直すこと自体は問題無く可能なんです。
靴は神様の作った物ではなく人間の作った物ですから、意匠やパテントという権利部分以外は、靴修理店なら直せて当然なんですね。
ただ、ボロボロになっている靴を直そうとした場合に、元と同じ状態まで再現するのか、費用を抑えて履ければ良しとするのかといった、見た目と機能をどこまで修理するかによっては、納期と費用もかなり変わってしまいます。
そこで、靴修理店に修理の相談をする際には、以下のポイントをはっきりさせた上で相談してください。
★どこまで直したいのか
⇒例えば「ソール交換以外にも気になる点も全て」や、「かかと修理以外の修理は不要」など
★見た目も重視するか、見た目よりも実用を重視するか
⇒「出来るだけ綺麗に直して欲しい」、「機能さえ戻っていれば十分」など
★費用はどの程度まで出せるか(どの程度まで抑えたいか)
⇒具体的に「〇〇円まで出せる」、「〇〇円までに抑えたい」という額がはっきりしているとより良い
この3つのポイントを押さえれば、きっと満足のいく修理を受けられると思いますよ。
最後にですが、靴の持ち主が「修理出来ないだろう・無理だろう」と思った時点で終わりです。
修理出来ないという低レベルの靴修理店はごく一部ですから、もし万が一修理を断られたとしてもあきらめずに他店に当たってみてください。