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【徹底検証!】コロナ解禁でお寺はどうなっているか【今後を占う2023年】

若松慶隆

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新型コロナウィルスの影響はお寺にも大きな影響を及ぼしましたが、最近は行動制限の緩和でボチボチ元通りの行事などが復活しつつあります。
コロナ前・コロナ中・コロナ後、お寺はどうなっているかを検証致します。

➀葬儀・法事編
➁行事・イベント編
③日々のお参り客編


【➀葬儀・法事編】

葬儀の小規模化が進んで久しい中、新型コロナウィルスはトドメを刺しました。(詳しくは『【お葬式に見る】人の縁まで破壊する新型コロナウィルス』のコラムもご参照下さい。)
ほぼ100%家族葬になりました。社長さんや会長さん、往年の町内会長さんなど、極一部でしか『一般葬』は残念ながらもう行われないと思われます。過疎高齢化の進む当地でもそうなので、これは日本中だと思います。
ただ、コロナ緊急事態宣言中や蔓延防止等重点地域指定中にあったような、直系の子孫ですら葬儀に出席しないとか、県外の親族を呼ばない、そういったことは無くなりました。
また、私が危惧していたのが法事です。
コロナ中は法事の少人数化が顕著でした。法事は何年に一回のことですし、その機会が縮小されていくのは仏教離れ・寺離れに拍車が掛かること。そして一度そうなってしまったものはコロナが明けても戻らないのでは!?と心配しておりましたが、法事の賑わいは戻って来ています。
「1周忌の時にはコロナで会えなかったから…」「久しぶりに元気に会えて良かった…」そんな感じでコロナ後の再会の機会になっている法事がしばしば見受けられます。


【➁行事・イベント編】

朝日寺では昨年(条件付き緩和)から今年にかけて、以下の行事・イベントを開きました。

[[2022年9月10日 朝日寺こどもひろば→約50名参加 (初開催)https://youtu.be/pCKE09zR6TM?si=-5qUHraY9Db3zbde]]
2022年10月29日 団体参拝ツアー(高野山)→56名参加(前回70名)
2023年4月30日 花まつり→約200名参拝(前回300名)
[[2023年7月12日 投げ銭供養→約200名参拝 (前回300名)https://youtu.be/7HUd8JCgw68?si=P3mCIMlS8hjvoBZW]]
[[2023年9月21日 団体参拝ツアー(新見)→38名参加 (前回同水準)https://youtu.be/IH_eJ6Yv23U?si=HjgSxR27QL1gAvXz]]

行事に参加したい人はそれなりに居られるようです。
ただ、コロナ前の水準にはまだまだ戻っておりません。数年のブランクのうちに来られなくなってしまったご高齢の常連客が多数居られます。
それを補うべく一見さんを掘り起こしていく攻めの姿勢が求められます。
一方、心配なのはそれを迎える『運営面』です。
運営をお手伝い頂く役員さんも高齢化していますし、コロナのブランクで行事運営のノウハウを(私も含めて)忘れてしまっていたりします。運営面は当面のリハビリ期間がまだ必要な状態です。
(まだ復興しようという体力のある寺社はマシな方で、そのまま消滅してしまいかねない伝統行事もあります。詳しくは『【試金石】令和5年から確実にお寺は変わる!』のコラムもご参照下さい。)


【③日々のお参り客編】

御朱印を求めて来られるような方のことです。
これはコロナの影響はほぼなかったです。
むしろ「お出掛けが制限されている分、個人的にお寺にお参りするぐらいなら…」という方も多かったようで、行動制限中も大きく減ることはなかったです。
これからもいろいろな神社仏閣を個人的にお参りされる習慣が広がると良いと思います。

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若松慶隆
専門家

若松慶隆(住職)

朝日寺

元銀行員という異色の経歴を持つ住職。多様な価値観でそれぞれの家庭事情に真摯に向き合い葬式や法事などを執り行う。寺の歴史や伝統行事などをHPやSNSで情報発信し、檀家外の人も集う開かれた寺を目指す。

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