若松慶隆プロのご紹介
15代住職が、気軽に集える開かれた場所を目指して情報発信(1/3)

多くの人が訪れる伝統行事「投げ銭供養」は、市の無形民俗文化財にも指定
「少子高齢化や過疎化の影響で、お付き合いが希薄になって存在感も薄くなり、お寺はもはや風景の一部となりつつあります。一つ一つの寺には歴史や魅力がいっぱいあるのに、それが時代と共に埋もれてしまうのは大変残念です」
そう話すのは、岡山県瀬戸内市邑久町にある「朝日寺」の15代住職、若松慶隆さん。多くの人に朝日寺のことを知ってもらいたいと、2007年にホームページを立ち上げ、積極的に情報発信しています。
「当方は瀬戸内海に面したのどかな田園地帯にあります。南にふた山越えた尻海は、江戸時代に物を運送する廻船業が栄えたところ。海で亡くなった人を供養するために始まった『投げ銭供養』は、約300年前から当寺で続く伝統行事で、市の無形民俗文化財に指定されています。ホームページやSNSでその様子を紹介すると、数多くの人が訪れるようになりました」
寺に入った時に父親である先代から言われたのは、行事は好きに開催していいということでした。
「盛大に催して人を呼び入れることで、地域の活性化につながるのではないかと考えています。檀家さんには、たくさんの人が集まるお寺だということに誇りを持っていただければ」
周囲に比べて檀家数は多いそうで、「ひとえに檀家さんの信頼があってこそ」とブレない信念を語ります。
「葬式、法事などの檀務を流れ作業にするのではなく、それぞれの家庭の事情に寄り添い真摯(しんし)に向き合ってきました。お寺はお悔やみをするだけの悲しい場ではなく、楽しい所なのだとイベントなどを通じて伝えていきたいですね」
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